最後の希望・「超覚醒」。
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きな誤算だった。
時間停止を解除したと同時にレミリアが後ろを振り向いたのだ。そして、バカにするような、がっかりしたような顔をしながらレミリアが言う。
「あなたが時間停止を解除するタイミングは相手をしとめようとする瞬間」
「ぐっ!!?」
咲夜の腹に強烈な一撃が入る。それはレミリアの拳だった。
「そしてあなたはいつもいつも、しとめようとする相手の後ろを取る」
「ぐふっ!!!」
続けてレミリアの膝蹴り。つい先ほどの拳といい、今の膝蹴りといい、その小さいからだのどこから出てくるのか分からないほど強烈なものだった。
「そしてなによりも。あなたはその能力に頼りすぎている。それが貴女の敗因」
「ああああああ!!!」
そしてレミリアはまわし蹴りを咲夜に放つ。咲夜は吹き飛ばされ、壁に思いっきりたたきつけられた。レミリアはさらに一瞬で咲夜の元へと移動し、咲夜の首を掴み、首を絞める。
「さぁ、これで分かったでしょう? 貴女は私には絶対に勝つことは出来ない」
「ぐ……、あ……」
「咲夜!!!」
「ぜ、ろ……! 私に、かまわず……、今のうちに……!!」
「んー?」
レミリアが何事かと後ろを向くと、暗基がすぐそこまで迫っていた。
「霊拳『ソウル・インファイト』!!」
「!?」
暗基がソウル・インファイトでレミリアの腹を思いっきり貫く。レミリアからは血があふれ出ている。そしてレミリアから力が抜け、咲夜が解放される。突然肺に空気が入ってきたことにより、咲夜は大きくむせる。それを見た暗基はレミリアの体から腕を引き抜き、咲夜に話しかける。
「ったく……、変な心配かけないでくれよ?」
「ごめんなさい。でも結果何とかなったし、それで勘弁してもらえるとありがたいわ」
「ふ、ふふふふふふふ!! これで死んだと思われるとは、随分と舐められたものね!!」
「!!!!?」
「う……、嘘でしょ……?」
あまりの出来事に、暗基は思わず悲鳴を上げ、咲夜は先ほど以上に絶望に満ちた顔をした。なんと、レミリアは腹を貫かれたにもかかわらず、まったく問題ないと言うように、顔をぐるんと半回転させ、暗基の顔を笑いながら見る。
「貴方たちがいうマガイモノとは言っても、私は今はレミリア・スカーレット。吸血鬼なの。吸血鬼の肉体再生能力をなめてもらっては困るわ、ね!!!」
「ぐっ……!?」
「うぐあぁ!!?」
レミリアは右手で咲夜の首をもう一度掴み、左腕で暗基を殴り飛ばした。暗基は壁に叩きつけられ、そのまま意識を失ってしまった。
「ぜ、零……!」
「さて、あいつはもう動けない。貴女はここで死ぬ。さぁ、覚悟は出来たかしら?」
「う、ぐぅ……!!」
レミリアは左手も使い、両手で咲夜の首を絞める。
「安心し
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