最後の希望・「超覚醒」。
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基が大急ぎでファンネルを展開し、その全てを咲夜を護るために使ったからだ。
「咲夜、大丈夫か!?」
「ええ、問題ないわ!」
「そうか、よかった」
咲夜の「問題ない」という発言にホッとする暗基。
「ほう、それはそのような使い方も出来るのね。面白い」
レミリアがファンネルを見て、本当に面白そうな顔をした。
「お気に召したようで何よりだ」
「もう少し愛想よく振舞ってほしいものだわ」
「そんなのはごめんだ」
「あら残念。それじゃあ、私はここに宣言するわ」
レミリアの言葉に対し、暗基は首をかしげた。何がどうしてそれじゃあ、なのかがまったくわからなかったのだ。それにかまわずレミリアは、高らかに宣言した。
「私の能力『運命を操る程度の能力』は言っている。暗基零、十六夜咲夜は、ここで絶望を味わうこととなる!!」
「嘘よ! でたらめを言わないで!!」
咲夜がそれに対して怒鳴り返したが、暗基が咲夜の傍に近づきながら咲夜に言う。
「いや、あいつの言っていることは本当だ! マガイモノは、優理亜の能力だけじゃなく、本物が持っていた能力も一緒に持つことになっちまうんだ!!」
「それってつまり……!?」
「ほぉら。早速絶望でしょう?」
咲夜が絶望の顔を見せると、レミリアはさも満足そうな顔をした。そんな状況の中、暗基はどうすればこの絶望に満ちた状況を突破できるのかを1人で考えていると、
「零、ちょっと良いかしら?」
「あ? どうした?」
「私が囮になる。その隙に、零が一番強い攻撃をしてもらえないかしら?」
「えっ、何言ってんだよお前!?」
「おそらく今の私は、何をやっても足手まといになるだけ。だけど少しは貴方の役に立ちたい。だから、こうするしかないと思うの」
「ふざけてるのか? そんな事したら、またお前が死ぬかもしれないんだぞ!? そんなのはいやだ!」
「お願い……」
暗基はあまりソウル・リザレクトを使いたくないこともあり、強めに拒否したつもりだったが、咲夜が言ったたったの一言。それが暗基にはとても強く響いてしまった。おそらくこれは何をいっても無駄だと思った暗基は、
「分かった。死なないでくれよ」
「ありがとう……」
咲夜に一言、死ぬなとだけ告げて、咲夜に囮になってもらうこととなった。咲夜はレミリアの方を向き、ナイフの切っ先をレミリアへ向けると、
「貴様は、私がこの手で消さないと気が済まないわ!! 私と勝負よ!!」
レミリアに一対一の宣戦布告をし、そのままレミリアの答えを聞かずに自分の時間停止能力を使った。そしてすばやくレミリアの後ろに回りこむ。
「このまま一気に決める。決めてみせる!!」
そう叫び、そのまま時間停止を解除した。しかし、それは大
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