最後の希望・「超覚醒」。
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…」
「あら、つまらない。所詮はその程度か」
「そんな!?」
「戦意喪失ですって!!?」
どうやら、レミリアのマガイモノが放つグングニルは、当たった相手の戦意を喪失する効果を持っているようだ。暗基がすぐにみんなの下へ駆け寄ろうとすると、
「あら、人の心配をしている暇はあるのかしら?」
「なに!? ってうおっ!?」
レミリアのその言葉が聞こえたと同時に、暗基の足元を中心に弾幕の嵐が襲いかかってきた。
「くそっ、なにしやがるんだ!! これじゃあいつらに叱咤激励できねぇじゃねぇか!!」
「必要ないわ。今のあいつらには、何をしても届かないから」
「そんなもん、やってみなきゃわかんねぇだろうが!!」
「ほら、質問の答えを聞いていないわ。人の心配をしている暇はあるのかしら?」
「あぁ、暇ね。暇じゃなかったわ」
そういって暗基は仕方なくレミリアに向き合う。他のマガイモノたちから感じていた吐き気に加え、レミリア独自? といえば良いのか、不思議な力を感じる。
「さぁ、2人とも、まとめてかかってらっしゃい?」
レミリアは人差し指でかかって来いと誘ってきた。
「くっ、なめた真似してくれるじゃないの!? 咲夜、いくぜ!!」
「もちろんよ。私は援護する。前衛は任せたわよ!!」
「了解!! 霊拳『ソウル・インファイト』!」
暗基はスペカを発動し、自分の腕と足に紅い霊力をまとってレミリアに突撃。咲夜は暗基の邪魔をしないように、ナイフを少しずつ投げる。
「ふふっ、自分の役目をよくわかっているようね。だけど、その陣形、いつまでキープできるのかしら?」
レミリアはこの短時間に自分の役目をわかることが出来ている2人に感心しながらも、その陣形を崩す考えをすでに思いついていた。それを実行するため、スペルカードを取り出す。2枚同時に。
「紅符『スカーレットマイスタ』!! 続けて、紅符『スカーレットシュート』!!」
レミリアがスペルを唱える。すると、レミリアの体から、大量の弾幕が襲いかかる。しかし、その襲い方が妙だった。
「なっ!?」
その全てが、咲夜に向かって襲いかかったのだ。
本来スカーレットマイスタはゲームだと全方位を薙ぎ払うように弾幕を飛ばすスペル。スカーレットシュートは拡散弾のように弾幕を飛ばすスペルである。それが一点集中で咲夜へと襲いかかったのだ。
「きゃっ!?」
咲夜が軽く悲鳴を上げ、目を瞑って身体を強張らせるが、来るはずの弾幕の嵐はまったくやってこない。不思議に思った咲夜が恐る恐る目を開けてみると、そこには、暗基の持つファンネルが8つ、立方体の頂点のように咲夜の周りに配置され、それらが咲夜を覆うように霊力で壁を造っていた。
「間に合ってよかった……」
暗
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