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魔法少女リリカルなのは平凡な日常を望む転生者 STS編
第63話 クレインVS赤い巨兵と蒼い騎士
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傷は無い。回復して戦線に復帰する。レミエルは出来るだけ修復を急げ」
『分かりました、マスター!!』
レミエルに指示をした後、傷の回復に努める桐谷。
(それにしてもあの威力は何だ………?今までみたいにただ武装を結晶の様に展開しただけじゃない。あの威力は集束魔法の様な密度の高い魔力だった。それにあの追い込まれた状態での展開。何故今の今まで使わなかった?そうポンポンと使えるものじゃないのか?)
そう考えながら回復に努める。
(幸運なのか、相手の余裕なのか、負傷している俺に仕掛けてこない。………だったらそれまでにクレインのからくりを解いてみせる!!)
「ちっ!!」
両手に展開した魔力刃でクレインの展開した二刀流の剣に対する。
「どうしたんだい?私のスピードに追い付いてないみたいだが………?」
「くそっ………!!」
アーマーを着ているのと、そもそものスピードで負けている分、同じ二刀でも零治が劣勢になっていた。防御こそ固いものの、何度も攻撃を受けている。
「ブラックサレナも変えるかい?そうなると後はあの刀での戦闘になるね」
「………随分余裕だな」
「もう時間は限られているからね。このまま時間稼ぎをしても私の思った通りとなる。君には感謝してるよ。君のお蔭で色々と私の計画が達成できた。本当に感謝してるよ」
「ふざけるな!!お前の只の好奇心の為に世界を破壊されてたまるか!!」
「ぬうっ!?」
目の前に炎が現れ、視界が隠れた所で回転した勢いを乗せ。斬り付け、クレインを吹き飛ばした。
「なるほど、ユニゾンの恩恵かい?」
斬り付けた傷は多少傷が出来た程度で、殆どダメージが無い。
「まだまだ!!」
両手に展開したハンドガンでクレインを攻撃する零治。
「無駄だよ」
それを以前と同じ様に右手を前に突き出し、消し止めた。
「分かってるさ」
「何を………!?」
足元から炎が湧きだしクレインを包む。
「グラビティブラストチャージ………」
飲まれている隙にチャージを開始する。
「こんなもので私を………なっ!?」
炎を消し去った時には既にチャージは完了していた。
「喰らえ、グラビティブラスト!!」
『フルシュート!!』
今度は魔力を充分に溜めこんだ魔力を放出。
その威力は先ほどのものとは比べものにならない。
(不味い、フィールドの展開が間に合わない………!!)
再び、右手を前に突きだそうとしたが、その前に零治の砲撃がクレインを飲み込んだ。
「いけええええええええ!!!!」
溜めこんだ魔力以上の魔力を放出するように気持ちを乗せて攻撃を続ける。
そして今まで
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