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魔法少女リリカルなのは平凡な日常を望む転生者 STS編
第63話 クレインVS赤い巨兵と蒼い騎士
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「どうなったんだろ………」
零治にくっ付いたまま動かない3人、そしてそれから微動だに動かない4人を見ながら心配そうに見つめる優理。
戦闘での疲労も回復し、周辺の警戒しながらその場に居たが、この場に邪魔者が来ることは無かった。
「レイ………」
今だ目覚めない零治の顔を見つめる。無表情のまま立ち尽くす姿を見て優理の目には涙が溢れて来た。
「もうレイと一緒にいられないのかな………?」
どんどん不安な気持ちが湧き上がってくる。誰もいないこの場所の影響もあるのか、どんどん悪い方向へと考えてしまう。
「お願い、帰って来て………!!」
零治達の前で膝立ちになり、両手を合わせ祈る優理。
「お願い神様………!!」
普段から神様の存在自体信じていない優理だが、思わず呟いていた。
(大丈夫じゃ、帰ってくるぞ)
「えっ!?」
不意に念話に近い様な感覚でメッセージが流れてきた。慌てて涙を拭い、辺りを見渡すが誰もいないどころか人の気配すらない。
「気のせい………?」
しかし殆ど無音状態のこの場所で聞き間違いなどあり得るのか?そもそももし念話なら聞き間違えなんてあるのか……?
そんな思考が優理の頭の中で交錯する。
「………やっぱり気のせいかな?もう聞こえないし………」
不思議に思いながら再び零治達へと注目する。すると変化が見えた。
「光ってる………?」
ちょうど心臓のあたり、小さな光が着いたり消えたりしていた。
そしてその光は徐々に大きくなっていき、最後には部屋全体を照らす程の強い光を発した。
「何!?」
思わず目を瞑ってしまう優理。瞼の裏にまで光を感じる程輝いていた。
「一体何があったの……?」
戸惑いながらゆっくりと目を開ける。
「あっ………」
目の前には手を開いて閉じてと動かし、身体の動作確認をする零治が居た。
「レイ………?」
不安そうな声で優理が声を掛ける。本当に零治が戻ったのか、それとも失敗したのか………答えを聞くのに少々躊躇する気持ちがあったが意を決して声を掛けたのだ。
「………」
小さな声で聞こえなかったのか、それとも聞こえててスルーされたのか………優理は更に不安になるが逃げずに再び声を掛けようとした。
「………優理?」
しかしそれよりも早く名前を呼ぶ声がした。懐かしく、そしてずっと待ち焦がれていた声。
「ああ……レイ………!!」
温かく、そして優しい顔で微笑んでくれる零治。それを見たところで、優理は耐えきれず零治の胸へ飛び込んだ。
「………悪かったな心配かけて」
「ううん、お帰りレイ………」
「………くっ!
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