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牙狼<GARO>―黄金の嵐(かぜ)―
#0、序〜Prolog〜
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Side ???

 夢を見ていた。あれは俺が小さい頃の夢。とある事件で『守りしもの』と呼ばれる人知れず魔を狩るもの達と出会い。それらに憧れて修行をしてた頃の記憶だ。
 そして、今では相棒と呼ぶべき女の子と交わした約束の記憶。
「オラがなる」
「えっ・・・?」
 彼女の家の地下に祭られていた『守りしもの』の最高位である鎧。今は、輝きを失った『希望』と言う名の鎧を見ながら、俺はそう言った。
「オラが■■になる。そして、鎧の輝きを取り戻した姿を■■■ちゃんに見せるゾ!」
「本当に?」
「勿論。んで、多くの人たちを■■■からお守りするんだゾ!男に二言はない!エッヘン!」
「それなら、指きりね。ゆーびきーりげーんまん」
「嘘つーいたらはーりせーんぼーんのーます」
「「指きった」」
 指きりをした後、彼女は『あの子』のそっくりな笑顔で俺に言った。
「約束だよ、『しんちゃん』」

Side Out


―ある一家の一室

『おい、シン起きろ』
「ん・・・、もう朝か・・・」
 何処からともなく声が聞こえ、青年は、ムクリとベッドから起きると大きく欠伸をする。
『何を寝ぼけてやがる、もう夕方だぞ。大学の授業を終えてお前さん家に帰るなりベッドに横になってそのまま寝たのを忘れたか?』
 再び声、その声は青年が左中指にはめてあるスカルリングからだ。青年はちらりと時計を見る、時計は『6時』を指し示しており、窓の外は夕暮れに染まっていた。
「あ〜、そういやそうだったな」
『・・・しっかりしろよな』
「るっせぇよザルバ、学業と魔戒騎士の仕事を両立させんのは難しいんだよ・・・。んで、『指令』が来たのか?」
 ため息を吐く相棒に半眼でそう言いながら、青年は問いかける。
『ああ、そのようだ。お前のお袋さんが代わりにその指令書を受け取ってるから取りに行くと良い』
「了解だ」
 そういうと、青年は部屋を出てリビングへと向かった。

―リビング

「あら、しんちゃん起きたの?」
「ああ、母ちゃん。ザルバから聞いたけど指令が来てんだって?」
 リビングで料理を作っていた母親に声をかける。
「ええ」
 母親から、紅い指令書を受取り青年は懐からライターを取り出し着火した。緑色の炎が噴出し指令書を焼く。
 即座に燃え尽きると共に、文字のようなものが浮かび上がった。
「えーっと、何々?災いの兆しアリ、『憎悪』の陰我より生まれしホラー、これを早急に排除すべし・・・。んじゃ、早速ホラー退治に行ってくるよ。父ちゃんとひまが帰ってきたらそう言っといて」
「ええ、気をつけてね。あと、これも持って行きなさい。腹が減ってはなんとやらって言うし」
 そういって、青年におにぎりを渡す。青年は笑顔でありがとう。と答えるとパクリと平らげた。そし
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