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緋弾のアリアGS Genius Scientist
イ・ウー編
燃える銀氷
29弾 武装巫女
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まバックドロップを決めた。
……床が思いっきり凹んでるのは気にしないことにしよう。
「うう〜〜〜〜〜〜いなくなれッ!いなくなれ泥棒猫!ミズキくんと私の前から、消えろッ!」
両脚でアリアを蹴り飛ばす白雪。容赦の無いその一撃にアリアは吹っ飛ぶ。
が、もちろんそれで黙るアリアではない。
即座に体勢を立て直し、2丁の拳銃を引き抜き白雪に向かって発砲する。
そして白雪はそれを当然のように刀で斬り防ぐ。
そんな人外対戦が始まったところで俺はもう仲裁を諦め、部屋に戻って実験でもしよう思い部屋の外に足を向けた――――その時。
アリアが撃ち、白雪が弾いた銃弾があるものに当たった。
それは数週間前。俺が文に土下座して頼んで作ってもらった、魔○沙のフィギュアだった。
装備科
(
アムド
)
が誇る天才、文が作ったそれは最高クラスの完成度を持ち、思わず美しいと感じるまさに人類の至宝だった。そしてちゃんとスカートの中身まで忠実に再現されていた。されていたのだッ!
しかし今では見る影も無く、バラバラになっている。あまりのことに、顔を伏せて絶望する俺。
二人は悲しみに暮れる俺には気づかず、斬った張ったを繰り返している。
その姿に、俺の中で何かが切れた。
「ミズキくんこの女を後ろから刺して!そうすれば全部見なかったことにするよ!」
「ミズキ!あたしに援護しなさい!あんたあたしのパートナーでしょ!」
「うるさい黙れ」
いつもよりも低く、怒気を孕んだ声色。
白雪は気がついたのか、顔をサッと青くしてがたがたと震えだす。
そう、俺は今、本気でキレている。
しかしそこは付き合いが短く、かつ人の様子を気にすることがまったくないアリア。俺の怒気になど気づかず、不機嫌そうな顔をして文句を言う。
「黙れ?あんた誰に向かって言って――――」
「黙れつってんのが分かんねえのかチビピンク」
「はあ!?あんたいい加減にしないと風……穴開け……るわ……ひぃっ!」
顔を上げ銃を抜いたことでようやく俺の様子がおかしいことに気づいたのか、悲鳴を上げるアリアと先ほどから恐怖で震えている白雪に俺は告げる。
「二人とも、今すぐそこに正座しろ。従わなかったら……外すぞ?」
どこを、とは明言していないが、はっきりと危険を感じたのか素直に正座する二人。
それから数十分間の間、人の家で暴れた挙句に大切なフィギュアを破壊した二人へ、俺の説教が続いた。
なお、白雪はその間中ずっと青い顔で震え続け、アリアはあの病院での一件以上の俺の怒りに泣き出しそうになったことは言うまでも無い。
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