暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン 〜Hero of the sorrow〜
砕け超進化
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いライダー。

「あなたは・・・っ」

目の前で命が消えなかった事で、泣き声になっているユキが驚きの声を上げる。

仮面ライダーカブト。妹のために。何より家族のために戦い続けたライダー。

カブトはユキの方を向く。

「よくやったな・・・・。」

「おばあちゃんが言っていた・・・命を愛する者は強い・・・ってな」

さて、とカブトが息をつく。

「お前たち・・・。矢車と影山ではないな・・・」

「え!?」

ユキはまた驚く。目の前にいるのは、地獄兄弟そのものではないか・・・と。

「奴らは、自分なりの信念を持ち、戦っていた・・・。おばあちゃんが言っていた・・・。本物を知る者は、偽物には騙されない・・・とな!」


「一気に飛ばしていく」

バゴン!と言う音が響き、天井からハイパーゼクターが飛来する。

ハイパーゼクターはユキを一瞥し、天道のベルトへと合体する。

「ハイパーキャストオフ」

展開した装甲がさらに展開され、虹色の翼が生える。

Hyper clock up

ユキが見たのは、圧倒的ともいえるカブトの戦闘能力。

まずはキックホッパーに凄まじい乱舞を叩き込み、吹き飛んだところをハイパーライダーキックでパンチホッパーごと壁に叩きつける。そこからパーフェクトゼクターを取出し、全ゼクターを召喚、マキシマムハイパーサイクロンでまとめて吹き飛ばした。

クロックアップと変身が解除され、その全貌があらわになる。

「よくやった、ユキ」

天道がユキを背負う。キリト達は唖然とした表情で二人を見る。

「カナリアから全ての話を聞け。そして・・・」

そろそろだ。と天道は言った。キリトが聞く。

「そろそろ?」

ああ、と天道が会釈する。

「この世界が終わるときだ」

全員が驚愕する。

「俺は先にユキを連れて宿屋に帰る。じゃあな」

天道がその場を去って行った。

「オイラもついていく」

アルゴとジョーカーが天道の後を追う。


アルゴたちが行った後、キリト達にメールが届く。

「な、んだと・・・」

過去は変わり、未来も変わる。

偵察隊10人全滅。アスナとキリトは、悲しみも癒えぬまま、転移結晶を取出し叫ぶ。

「転移、グランザム」

二人は消える。カナリアの話も聞かぬまま・・・。






 宿 キリト達と別れて2時間

「で?アンタは何者なんダ」

アルゴが天道に発した第一声。

「頭が高い!!」

対しての天道の返しはコレ。

「まずは自分の名前から言うのが礼儀と言う物だろ?」

この瞬間、アルゴは思った。

ああ、こいつとは絶対に分かり合えないな――――
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