Act_0 《Hello World》
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》の言葉を信用する訳ではないが、それでも今の彼らにはそれしかない
だが──キリトはアキラに視線を向けた
彼の目的が、何なのかは分からないが
「無理よ──っ」
キリトの思案を遮るように、アスナは悲痛な叫びを上げた
「2ヶ月かかっても、私たちは1層すら攻略が出来ない……っ!
無理よ、こんなの! 私たちは──もう、帰れないっ」
キリトは、ただ目を伏せ──
その唇の動きと同じく、キリトたちの耳に大きな鐘の音が響き渡った
三時の鐘だ
「なに、いまの……?」
「町が……《トールバーナ》が近いんだ」
「雑談は終わったか?」
キリトとアスナの意識を戻すように、アキラは淡々と声を掛ける
簡潔に、だが、キリトの心境を察してなのか
アキラの声はいつもよりも少しだけ、柔らかい
その視線も町に──《トールバーナ》へと向けられていた
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