第十話***それぞれの動き
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うに呟く。
「仲間おいてくの?腐ってるよ、アンタ」
「闇ギルドなど、所詮そんなものだ」
二人の後ろには、大勢の闇ギルドの構成員が転がっていた。
「あー、もう!」
その時、逃げていた男の背中に、銀の光が煌めき、男は一瞬にして、倒れた。
「駄目じゃないですか、スティングさん、ローグさん!全員ボコボコにしろって依頼ですよ!」
文句を言いながら岩影から飛び出して来たのは、銀の弓矢を持った少女。
弓矢はすぐにペンダントに戻し、首に付けた。
そして、その後ろには、赤い猫と緑の猫。
「どこ行ってたんだ、レクター、フロッシュ、フィーネ」
レクターと呼ばれた赤い猫が答える。
「いえいえ、ちょっと偵察的な〜」
一息つき、
「いや〜!!これなら火竜や鉄竜……天竜にだって負けませんねー!!
いやー、実に頼もしいですよ、ハイ」
フロッシュと呼ばれた緑の猫が続ける。
「フローもそーもう」
フィーネと呼ばれた少女が、
「ま、実際、戦るまでわかりませんけどね……」
と呟く。
レクターとスティングは掌を会わせた。
「だろ?」
「スティング君こそ最強の滅竜魔導士ですよ!!ハイ」
そして、五人……三人と二匹は歩き出す。
「今のオレなら絶対にナツさんに勝てると思うんだ」
「どうでしょうか」
「水を差さないでください、フィーネさん!その通りに決まってますよ、ハイ」
「今度勝負しに行かね?ローグ」
「興味ないな」
「フローも」
夕日に反射して、フィーネの簪が金に光ったのを最後に、
跡には、闇ギルドの者だけが残された。
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