第十話***それぞれの動き
[2/3]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
ェアリー)の尻尾だと……?」
「ふはははっ」
いきなりオーグ老師は笑い、
「あれほど毛嫌いしていた妖精の尻尾に何かを期待するとは、ワシも年をとったなァ」
と呟き、三人の前から歩き去り……
フィオーレ地方 レストラン 8アイランド
「はい、クウヤ君、お礼じゃ」
「あ、ありがとうございます、ヤジマさん。
……ん?これ、お饅頭?」
「あー、それはお小遣いじゃよ、ギルドの皆でわけんさい」
「ありがとうございます!」
クウヤは、8アイランドでのコック兼ウェイターの仕事を終え、報酬をもらっていた。
店主のヤジマには気に入られ、よく、仕事に来ていたのだ。
「そうじゃ、今年の大魔闘演武、クウヤ君は出るかね?」
「い、いえ……、てか、妖精の尻尾自体出るかどうか……どうせ、セイバー一位でウチは最下位でしょうし……」
「……否定出来んとこが辛いな……じゃあ、頼みがあるんじゃが……」
フィオーレ地方 ???
金髪の青年と、ローグはまだ話していた。
「実際懐かしいよな、7年前って言ったらオレらこんなに小さくってよォ、あ!お前はガジルさん派だったよな、コワかったよなーガジルさん」
身振り手振りを交え喋る青年に、ローグは低テンションで話す。
「過去を引き摺るなスティング。オレ達の行く道に奴等は居なかった」
その時、
「見付けたぞーーーー!!!!」
叫びながら甲冑の男が走り、
「死ねぇーーーーい!!!!」
持っていた矢を射った。
ローグがその矢を見て、その首筋に当たる直前、
がしっ
スティングと呼ばれた金髪が、矢を掴み、
ガリッ
口に含み、
「矢を…食べ…え?」
甲冑の男は震える。
矢は、鏃からどんどんとスティングの腹に溜まる。
バリ バリ ボリ バリ
「まさかコイツ……!!!」
スティングは、口に魔力を溜め、
ドガガガガガ
「あ……う…あ……」
男の顔スレスレを通り、向こうの壁に大穴を開ける『咆哮』を放った。
「あれぇ?調子悪ィな、外しちゃったョ」
男は、ガタガタと震え、叫ぶ。
怯え、脅えて、逃げる事にも思考がいかず。
「…………こ……こいつらだったのか…あの……剣咬の虎の双竜……」
一息溜め、続ける
「白竜スティングと影竜のローグ、二人組の滅竜魔導士!!!!」
声に出すと思考が回復したようで、
「うあああああ」
と叫び、逃げ出した。
「オイオイ」
スティングが呆れたよ
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ