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転生とらぶる
マブラヴ
0834話
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くる。

「君達シャドウミラーとの接触は、私達にとっては天からの福音にも近いものがある。是非とも君達の国と国交を結び、BETAを駆逐していきたいと思っている」
「そうだな。色々と問題はあるだろうが、そちらの対応次第ではこちらも相応の手助けが出来ると思う。そして、そうなるように俺も祈っているよ」

 アンディーの手を握りながらそう言葉を返すと、周囲にいる政治家達が頷く。
 ……へぇ。こう言ってはなんだが、俺みたいな若造に自分達の首相が格下のように扱われているにも関わらず、特に気にした様子も無く頷くとはな。
 勿論、俺という存在が型破りだというのをクリメナは知っているんだろうから、そういう政治家を集めたんだろうが……それでも、俺へと向けてくる視線には皆力が入っている。

「さて、お互いの代表の簡単な自己紹介も済ませた事ですし、まずは移動しましょう。一応今の空港は政府が貸し切っているとはいっても、どこで何があるか分かりませんのでね」

 クリメナの言葉に頷き、俺達シャドウミラー代表団とも言うべき集団は縦長の、10m近い長さもある、あからさまな高級車へと乗ってホテルへと向かうのだった。
 尚、連邦議会ではなくホテルへと向かったのは、あくまでも今回の会談が非公式なものだからだ。さすがに連邦議会へと向かえば、マスコミが存在するから……らしいのだが、こんな派手な車に乗って移動すれば、嫌でも人目に付くと思う。
 まぁ、その辺は完全にシャットアウト出来ないと認識しているのだろう。あるいは、単純にこっそりと俺達の存在をマスコミに流して既成事実化しようとしている可能性もあるか。

「それにしても……これだけの車を運転する技術ってのは、ある意味凄いな」
「確かにな」

 思わずと言った様子で呟いた俺の言葉に、イザークが頷く。
 ちなみに、この車にはシャドウミラーから来た者達全員が乗っている。オーストラリア政府側としても、非公式とは言っても正式に会談を始める前に色々と接触されるのは避けたかったのだろう。
 ……普通は会談を始める前に少しでも相手の情報を得ようとするのが普通だと思うんだが、それはあくまでも普通の場合だ。
 今回は異次元国家という、普通に聞けばどこの侵略者だって感じの俺達を相手にするだけに、迂闊な真似は出来ないと判断しているらしい。
 実際、恐らくはアメリカの指示で迂闊な真似をした軍の一部のおかげで戦術機24機をこっちに奪われ、交渉的にも大きな借りを作ってしまった状態だしな。
 向こうにしても、戦術機の情報が既にこっちで多少なりとも解析されているのは予想済みだろうが……さすがに魔法球の存在を知らない以上、既に解析が完全に終わっているとは思っていないだろう。
 戦術機に関してどうなるのかは、今日のエザリアとレオンの活躍で決まる
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