マブラヴ
0834話
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輸送機から戦術機が降りて周辺を警戒しているのを眺めながら、そう呟く。
「確かにアクセルの言っていたように、色々と未熟なところがある兵器のようだな。だがOSを変えるにしても、この時代の技術だとハードウェア的に対応出来ないのではないか?」
「あー、なるほど。確かにコーネリアの言う事には一理あるな。俺達にしてみればハードウェア側、CPUとかメモリの関係で機体が動きにくいって事は無かったけど、この時代の技術だとそれもあるのか」
「その辺はレモンに応相談だろうな。そっちが解決できれば、技術班でOSの開発をするというのもありだし」
コーネリア、ムウの2人とそんな風に話していると、やがて地上での出迎えの準備が整ったのだろう。飛行機の扉が開けられて赤い絨毯が敷かれたタラップが視界に入ってくる。
更にはタラップから続いている道にも赤い絨毯が敷かれているのを見ると、文字通りの意味で国賓級の待遇なんだろう。……一応この首脳会談は非公式なものの筈なんだけどな。
こういう時って普通はファーストレディーとかを連れてくるんだったか? そういう意味ではコーネリアを連れてきて正解だった。
レモン、マリュー、スレイ、シェリル辺りは色々と言いそうだが。
ともあれ、俺はコーネリアを横に伴って他の面子を後ろに従えてタラップを降りていく。
そんな俺達を出迎えたのは、殆どが40代以上に見える男。数人は女や若いと言える者もいるが、一番若くても30代程だ。
……まぁ、ある意味では自然なんだろう。そもそも、シャドウミラーのように若いメンバーだけで国を動かしているというのが普通は異常な訳で。
事実、オーブはウズミだし、ミュートスはグラス、国では無いが麻帆良では近右衛門だ。
そう考えると、陽光の星刻はやっぱり例外なんだろう。もっとも、陽光にしても俺達が協力して建国したのだから、例外なのも当然だろうが。
「ようこそ、アクセル代表。先日はこちらの国の者が大変な失礼を……」
一団の中から前に進み出てそう告げたのは、外務副長官でもあるクリメナだ。
まぁ、俺達を出迎えている者達の中で唯一俺と面識があるんだから、それも当然か。
そして、クリメナの隣には頭部が禿げているが、見て分かる程に精力的な印象を受ける白人の男。
それが誰なのかを俺は知っている。初めてこのマブラヴ世界に転移してきて泊まった夜にコンピュータでオーストラリアを調べた時、その顔を見たからだ。
「気にするな。その件に関してはこれからの話し合いで解決していけばいいだろう。もっとも、当然相応の誠意は見せて貰う事になると思うがな。……さて、こうして直接会うのは初めてだな、アンディー・クック首相。シャドウミラー代表のアクセル・アルマーだ」
その言葉に小さく頷き、アンディーは手を出して
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