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ソードアート・オンライン 〜Hero of the sorrow〜
笑顔
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るよ、絶対に!!戻ろう・・・アスナさんやキリトさんが望んでいる君に・・・!!」
「アアアアアアアアアアアアッ!!!」
ユイの絶叫。
「ほら・・・」
キリトとアスナがユイを抱きしめる。闇が抜けていき、白い青年の形へと変化する。
「もう終わりだよ・・・。ダグバ・・・」
雄介の幻影が現れる。
「クウガ・・・ッ!!」
僕はまだ戦いたい。もっと人を殺したい。
「ユキ君・・・。彼にとどめを」
コクリと頷いたユキは両手を大きく広げ、右足を後ろにして下がる。
幻影がクウガの形となって、ユキと同じ構えをとった。
両者は、ダグバへと走り出す。両足が黄金色に輝く。そして跳躍して蹴りを叩きこむ。
「オリャアアアアアアアアアアアッ!!!」
ダグバがそれを受け、大きく後退し笑って言った。
「強くなったね・・・クウガ・・・」
閃光、爆発。闇は消え去った。彼は、笑いながら逝っていった・・・・。
「ユイちゃん・・・」
ユキはユイの近くによる。
「ユキさん・・・。ありがとうございました」
あっさりと立ち上がる。
「キリトさん、アスナさん・・・」
ユイは自身の正体を話しはじめる。カーディナルの正体、プレイヤーを心理的に癒すためのシステムだと、彼女は告げた。
「これも・・・この涙も偽物なんです。全部・・・」
そんなことない。彼女の涙は温かかった。ユキの言葉。
「ユイはもう・・・システムに縛られていない。もう自由だ。望みを言葉にできるだろ?」
「私は・・・。私は、パパとママと・・・皆さんと一緒にいたい」
「だけど・・・もう時間です」
「え?」
「私が記憶を取り戻したのは、あれに触れたからです」
ユイが指差したのは、黒い立方体。
「さきほどアスナさんが渡し、安全地帯に退避させてくれたとき、私は偶然あれに触れ、全ての記憶を取り戻しました。あれは、ただのオブジェクトではなく、GMがシステムに干渉するために設置されたものなんです」
ユイが手をかざすと、ブン、と言う音と共に光の柱が出現する。
「先ほどのボスも、プレイヤーにあれを触れさせない為に、カーディナルが配置したものでしょう。しかし、私とユキさんがそれを倒してしまった。そして先ほどの闇は、私とそれを見た人を抹消するためのものでしょう」
「君のカーソルと名前が変わったのはそれのせいか」
はい、とユイは頷く。
「そして、ユキさんが闇を倒してくれたおかげで何とか私は形を保っていますが、そろそろ消えてしまうと思います・・・」
光がユイを包み始める。
「パパ、ママ・・・。コレでお別れです。二人の喜びを・・・大勢の人に分けてください・
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