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ソードアート・オンライン 〜Hero of the sorrow〜
笑顔
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上げ、雄介の幻影を見た。

(彼女の笑顔を取り戻せるはずだよ)

「オオオオオオおおおっ・・・」

ユキが立ち上がる。

「オオオオオオオオおおオオおおおっ!!!」

気合を込めて。

「アルゴさん・・・みんな・・・」

アルゴが気付く。

「ユキ!お前・・・!」

やめろ。ユキはその言葉を言わせない。

「もう僕は・・・」

「一人じゃないから・・・!大事なものが・・・!」

あるから。

「みんなの笑顔を守りたいから!!だから、見ていてください!!俺の!!」

「変身!!」

角の形状が禍々しく変化し、数は4本に増え、金色の神経が浮き出す。

肉体に漆黒の鎧を纏う。だが、その周りには闇が漂っていた。

「ユキ・・・!!」

瞳が赤と黒の点滅を繰り返す。

「ゥウゥッ・・・!リャア!!」

闇は払われた。瞳の色は赤色になり、アークルに記されていたワードが変わる。

清らかなる戦士 心の力を極めて戦い邪悪を葬りし時 汝自らの邪悪を除きて究極の闇を消し去らん

ユキはユイに向かい走り出す。

A New Hero. A New Legend.

ユキもまた、伝説を塗り替えたのだ。

ユイも走りはじめ、拳を叩きつける。ユキはひるみ、後ろに下がるがユイの胸へと蹴りをいれる。

「ユイちゃん・・・!」

ユキはユイの拳を受け続ける。

「どうしたの?もっと強くなって・・・もっと私を笑顔にしてよ」

「っ・・・!」

ユイの背はとても低い。それを利用し、懐へもぐりこんだユイはアークルへと拳を叩きつける。

「・・・!あぁ!!」

ユキもユイの腹部へと拳をいれる。ユイは少し顔を歪ませたが、すぐに笑みに変わる。

「・・・!!」

ユキはあることに気付いた。ユキは戦闘態勢を解く。

ユイの連撃が、次々とユキの体に叩き込まれる。

「どうしたの?もっと、私を」

笑顔にしてよ。キリト達が乱入しようとする。

「来るな!!」

ユキはユイと自身の周りに爆炎を発生させ、キリト達が入れないようにする。

「ユイちゃん・・・!」

「ほら、もっと・・・!」

「ユイちゃん!!」

ユキは拳を受け止める。舌打ちしたユイはもう片方の拳を振りかざす。

「なんで止める!?もっと!!私を!!」

笑顔にしてよっ!!ユイの、ダグバの絶叫。

「じゃあ!!!」

ユキが叫ぶ。

「何で君は泣いているんだ!!」

ユイの動きが止まる。

「君がしたかったのは!!」

こんな事だったのか!?

「ダマレ・・・・ッ!!」

「君は・・・僕と同じなんだ!!」

「だから・・・大丈夫!!戻れ
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