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ソードアート・オンライン 〜Hero of the sorrow〜
笑顔
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んだ。馬鹿な、とも思った。七十四層で苦戦したというのに、九十層クラスなど、相手にできるわけがない。たった2人で。

「いいや、四人と一匹だ」

ユキとアルゴが、狼に乗って現れる。

「まだまだだ、さっきので終わったと思うなよ」

気合を込めて、ユキが叫ぶ。

「変、身」

黄金の気が、ユキを包み込み姿を変貌させる。

「はぁーーーーっ」

気を払うとそこには、大地と龍の力を持った戦士がいた。

だがお構いなしに、フェイタルサイズは鎌を振り下ろす。

キリトとアスナが剣を交差させ、それを防ぐが、衝撃で跳ね飛ばされた。

ユキはキリト達のHPを見た。すでに黄色へ突入している。

そのときだった。

「ユキさん!!」

少女の声。キリト達が驚く。

「ユイ!?」

「ユイちゃん!?ダメーーーーーーーッ!!!」

「キリトさん、アスナさん」

その声には、もう子供のあどけなさなど残っていなかった。そしてカーソルには、こう書かれていた。

Immortal object 不死存在。

そんな馬鹿な。プレイヤーである二人は驚いた。

「やはり・・・君は・・・」

ユキの言葉。ユイが手をかざすと、ごうっ、という、爆炎と共に、身の丈を超える剣を取り出した。

「協力を・・・お願いします。ユキさん」

「・・・わかった」

はあっ・・・という声が響く。アーマーが燃えるような赤色に染まり、罅割れる。複眼の色は黄色に染まり、オルタリングは、すんだ紫色へと変わる。体表からはプロミネンスが吹き出し、力強さを感じさせた。

燃え盛る豪炎の戦士 仮面ライダーアギト バーニングフォーム

「同時タイミングで、攻撃を仕掛けます!321でお願いします!!」

「3」

ユキがシャイニングカリバーを具現化させ、フェイタルサイズが鎌を振り上げる。

「2」

シャイニングカリバーが、爆炎をその刃に纏わす。ユイに大剣からは炎が溢れだす。

「1」

両者が力をためる。

「0」

ユイとアギトが同時に跳び、鎌が振り下ろされる。

シャイニングカリバーがそれを弾き、より炎が灯る。

バーニングボンバー。合計11連撃。45tもの衝撃が、フェイタルサイズに襲いかかる。

フェイタルサイズの体がぐらりと揺れる。そこに大剣による一撃が叩き込まれ、フェイタルサイズがポリゴンへと還った。


着地した瞬間だった。ユイの左腕が吹き飛んだ。そして表示が変わる。

mortal (死の運命)

アスナが悲鳴を上げる。

「・・・!!」

ユキはユイの顔を見た。その顔は涙に濡れていたが、その顔は突然笑みに変わる。

アスナとキリト、そしてアルゴ
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