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ソードアート・オンライン 〜Hero of the sorrow〜
笑顔
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ユキが隣に立って言った直後だった。狼が吼え、飛びかかってきた。
「まだ来るか・・・!!」
ファングのスイッチを2回押す。
アームファング!!
白い腕に、白い刃が生える。だが狼は、予想外の行動をとった。
「え?」
ユキの顔をベロベロと、まるで飼い犬が飼い主に対し、甘えるように舐めてきたのだ。
「え?ちょ、何?うわあああああっ」
「多分・・・そいつハ、使い魔だナ」
「つ、使い魔?」
モンスターが仲間になるんですか!?と、ユキが素っ頓狂な声を上げる。
「そうダ・・・。滅多に発動することなんてないんだガ・・・・。しかも中ボス」
名前でもきめてやったらどうだ?と、アルゴが言った。
「ん〜・・・。切り
札
(
ジョーカー
)
なんてどうだろう?君の立派な牙がファングで、切り札と言っても過言じゃないほど、強い・・・てことで」
狼、ジョーカーはアオンと吼えた。
「それよリ・・・。お前は大丈夫なのカ?」
はい、とユキは答えた。
「自分なりに答えが出たので・・・」
そうカ・・・とアルゴは安心し、行くゾと言って、走り出そうとした。
「アオオオオオオオオオオオオオッ!!」
ジョーカーが吼え、ユキが、
「乗れですって」
アルゴはありがたく乗って、ジョーカーが大地を強く踏みしめ、走り出した。
「ユリエーーーーーーーーーーーールッ!!」
男が叫ぶ。そして、名を呼ばれた女性、ユリエールはシンカーのいる方へと、変わった。
「シンカーーーーーーーーーーーーーーーっ!!」
だが、男の声はすぐ絶叫に変わった。
「来ちゃダメだぁーーーーーーーーーーーッ!!!その!その通路は!!」
アスナ、キリトが驚く。そう、その通路には、
黄色いカーソルが突然出現した。
The fatai−scythe ザ・フェイタルサイズ。運命の鎌。
そして、それは確実にユリエールを死の運命へと誘おうと、鎌を振り上げた。
その時・・・。狼の声が響いた。
アオオオオオオオオオオオオオオオオオンッ
トリガー!! マキシマムドライブ
「トリガーフルバースト!」
「今だ!キー坊!」
アルゴの声に、キリトが駆け出し、ユリエールを保護する。そして、安全区へと押し出す。
フェイタルサイズは、十字路の左の通路へと逃げていく。
それを追いかけたキリトは茫然とした。呆然とするキリトの後ろからアスナが来る。
「アスナ、今すぐ全員で安全エリアに行って、脱出しろ」
「え・・・?」
「こいつ、やばい。俺の識別スキルでもデータが見えない。強さ的には九十層クラスだ」
アスナは息をの
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