暁 〜小説投稿サイト〜
東方変形葉
幻想変化
東方変形葉56話「真昼間のフェアリーダンス」
[3/5]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
「この家を選んで良かったわね」
・・・懲りてなさそうだな。
まあいいや。今度からセキュリティ結界でも張っておこう。
「さてと、全員起き上がったんだからそろそろお帰り。確か、神社の大木に住んでいるんだっけ?」
よくあの霊夢が許可したな。
いつもなら、人外抹殺機関銃(お札乱射)ぶっ放して殺すか追い出すかしかしないのに。
「・・・うん。だけどね、今、その大木が何者かに乗っ取られそうになっているの」
「なんだって?」
妖精の住処を乗っ取る妖怪?・・・もしかしたら、その妖怪に神社が狙われるかもしれない。
「このままじゃ、私たちの家がなくなっちゃうの〜っ」
黒い髪の妖精が涙を浮かべながらそういった。
・・・なるほどね。だからこの家にいたずらして、自分の住処にしようと考えたのか。
「仕方ないな。それだったら俺がさっさと片付けてやるよ」
「「「えっ、本当!?」」」
スキマを開き、神社の大木につなげる。
・・・ん?普通の大木のように見える。あ、これは光の屈折でごまかしてるな。
「屈折変化っと」
「えっ、私の術がいともたやすく・・・?」
窓やドアが大木に現れた。
もう少しいい方法の屈折の仕方があるが、それをいたずらに使われてはちょっと困るので控えておく。
「・・・強い妖力が大木につけられている。ああ、マーキングでもされたみたいだな」
でもなんだかわざとらしくないが。
しかし、力をすりつけてくれているというのなら話は早い。なにせ、導火線をわざわざ落としながら逃げたようなものだし。
「うそっ!?まいほーむ終わりなの!?終わっちゃったの!?」
「いやいや、なめてもらっちゃ困るよ」
スキマ越しに妖力の跡を簡単な紙人形に擦り付ける。
「力の主を見つけ次第連れてきて」
そういうと、紙人形はひらりと宙を舞い、一直線に飛んで行った。
あれには、俺の能力の欠片をつけている。主にスキマ能力や通信能力、抹消能力。まあ、抹消と言っても、トラウマを植え付ける程度のものだが。
三人の妖精は、じっと何かを身構えていた。何かとは、乗っ取ろうとした妖怪のことだ。
「・・・お、見つかったか。連れてきて」
紙人形から連絡が来たので、命令をする。
そしてスキマが家の前に開き、妖怪が吐き出される。
スキマで移動して、その妖怪のもとへと移る。
『ぐっ、何なんだ一体!?』
「消す」
『うおぉっ!?なんだこの物騒な人間は!?』
黒い影が驚いてツッコミを入れる。
・・・見知らぬ妖怪に突っ込まれたのは初めてだ。
「この妖力は、間違いないな。よし、消す」
『いやいやいやいやいや、待てや!わいがなにをしたっちゅーねん!』
・・・なんかやりにくい。なにこの、青年とも中年とも言えぬこの口調と反応。
えっと、関西弁?いや、俺は元関西人だけど、こんな口調はし
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ