幻想変化
東方変形葉56話「真昼間のフェアリーダンス」
[2/5]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
たいけど、面倒だし別にいいや。
だけど、最後にトラウマだけ植えつけておこう。
悪魔「私欲あふれる魔の瞳」
大きなスキマを開く。すると、そこから不気味で大きな目がぎょろぎょろと動いている。
「ひぃっ!」
「だ、誰か、たすけて・・・」
「こわいよ〜」
重力を解き、スキマワープで目のあったスキマに移動する。
「で、妖精さんがここで何の用?」
「・・・・・・っ!」
あ、気を失った。やりすぎたかな?
仕方ない、お詫びついでに布団で暖かく寝かしてやるか。
「さて、たこ焼きはこんなものかな」
あとの料理は宴会の時に作るとしよう。
「むにゃ・・・私、いったい・・・?」
三人の妖精のうちの一人、黒くて長い髪が目立つ子が起き上がった。
「目が覚めた?」
「あっ・・・やぁ、食べないでぇ!」
「食べないよ」
俺はいったいどんな目で見られているんだ。
「今回は別に痛い目をあわせるつもりはないから安心して。あ、今焼きあがったんだけど、たこ焼き食べる?」
「・・・たこ、やき?」
ものすごい量なので、10や20どうということはない。
「・・・毒とかは、入ってない・・・?」
「いれるわけない。宴会に出す料理だよ」
おそるおそる、ぱくっと口に放り込んだ。
「っ、おいしい!」
「よかった。作るの久しぶりだから心配していたんだよね」
ぱくぱくと、次々に食べていく。
「でも、次はないからね。次は、そうだな。こちょこちょ15分とか?」
「・・・えっ、痛い目じゃないの?」
「え、痛い目に遭いたいの?」
「いえいえいえいえいえ、まさか!」
それでも十分拷問な気がするけどね。
この子は他の連中からどんな目に遭ったんだ。
「なんだ、良い人じゃない!よかった、どんな怪物かと恐れていたのに」
「俺は人間だって。あ、お茶はいかが?」
「うん、飲む!」
しばらくして、もう二人も起き上がった。
「むにゃ・・・うわぁ!食べない・・・で?あれ?」
「・・・なんでスター、そんなに仲良しなのよ」
「あっ、ルナ!サニー!聞いて、この人はいい人だったわ!」
・・・うん、俺が妖精とかから恐れられていることはもう十分わかった。痛いぐらいに。
「えっと・・・状況がよくわからないんだけど」
「同じく」
「だろうね。普通は」
スターが自分の今までの武勇伝(いたずら日記という名の)を聴いていたが、けっこうおもしろい。
「まあ、次何かしようとしたら、こちょこちょ15分の刑だから」
「・・・そんなのでいいんだ」
「良心的ね」
戦場から帰ってきた兵隊が、街の小さな殺人事件を「まだマシ」みたいな眼差しで反応する人みたいだけど、この子たちもすごい目に遭っていたのか。
「なんだ、もっと恐ろしい怪物かと思っちゃったよ〜」
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ