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ひねくれヒーロー
夢から覚めて
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人生でもっとも苦痛なことは、夢から覚めて行くべき道のないことです。
?魯迅?

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夢から覚めて






◆◇◆コン◆◇◆





入院して一週間ほどか・・・

オレは特別病室にて面会謝絶と表向きになっている

三代目の危機を救ったとかでどこかのバカが持ち上げようとしているらしい

そのバカに煽られた忍者や商人、果ては役人までもが面会を希望しはじめ、ついにオレが隔離されることとなった

・・・まぁいつでも抜け出せるようにしてくれてあるけれど


別に危機を救ったわけではなく、むしろ足手まといになりに行ったのが近い

それについて先生からは無表情で怒られ、イカリからは泣かれ、シュロから呆れられた

三者三様だが心配してくれたのは確からしい


元々面識のある忍者はすぐに面会を許可され色々な人が来てくれた

拷問部を代表してイビキさん、特別上忍を代表してアンコさん、青春師弟に猿飛アスマ

木の葉丸とエビスも一緒に見舞いに来て、三代目の無事を喜び、感謝してくれた

・・・オレとしては右腕を失わせた負い目があるから素直に受け止められないんだけど・・・


そしてなにより驚いたのは、月光ハヤテさんが入院していたことだ


あのね?

シナイちゃんがまたやらかしたんだってさ

自来也に発破かけにいった帰りに死にかけてたハヤテさんを発見して・・・カタパルトで病院まで運んだらしい

本当に、あの人は何をするかわからない



「よぉ生きてるか?」



がらりと音を立てて部屋に入る師匠・・・再不斬

オレたちはお互いを師弟として認めあった

認められた理由はよく分からないけれど、でも、こう呼ぶようになった

師匠

旅装で身を固めている

・・・そうか、もう行っちゃうのか


「木の葉を発つことにした
 また、機会があれば会おう」


「いっそのこと木の葉の忍になればいいのに」


「アホか」


一刀両断とはこのことか

要件だけいって、さっさと旅立っていってしまった

・・・ちょっとだけ、寂しくなるな

















◆◇◆ナルト◆◇◆



コンが入院して飯を作ってくれる奴がいなくなった

だから自分で作ってみたけれど、今一美味しくない

コンはいつも前の席で、味のなさそうなおかゆばっか食べてて、調子が特に悪い日は薬湯だけのときもあった

それでもオレの食事が終わるまでずっと待ってくれていた


なんだかとても温かく感じて
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