暁 〜小説投稿サイト〜
鎧虫戦記-バグレイダース-
第22.5話 2人の名前をそのまま呼んでしまう人いますか?   私もです
[3/4]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
「あなたも病気なの?」と訊かれて
自分の経緯をすべて話すと「私とおんなじだね」と言って笑っていた顔が
とても可愛かったので、その時から彼女ことが好きになったらしい。
ちなみにお分かりだろうが、彼女とは雨のことである。

またある日、森で昼寝をしているときに、いつの間にか雨にひざ枕をされていて
今までで一番よく眠れたと彼女に言うと「これからはお昼寝の時は毎日してあげるね」
と言われたので、その日から彼の日課に昼寝が加わった。


「ここからは質問コーナーだ」

Qひざ枕はどんな感じですか?
A柔らかくて、温かくて、いい匂いがするな
蛹「女の子にそんなことやってもらえるなんて
  全国の男児にとってはうらやましいことでしょうね」
豪「まぁ、そうかもな」

Q彼女の事をどう思っていますか?(ニヤニヤ)
A‥‥‥‥‥‥好きだぜ?だって今まで誰一人俺を人扱いしてくれなかったんだからな。
 俺の初めての友達で、俺が初めて好きになった人‥‥‥‥‥‥‥‥‥こ、これでいいだろ?
蛹「二人とも、いつまでもお幸せに」
豪「あ‥‥‥‥‥ありがとよ(照)」
雨「ありがとうございます、蛹さん(照)」



蛹「それでは私はこの辺で‥‥‥‥‥」
雨「身体にお気を付けて」
豪「この後も頼むぜ、蛹さん」
蛹「はいッ!任せてください!!
  それでは読者の皆様、また会いましょう!see you!!」



    **********



ー森 山の上ー 

「‥‥‥‥‥‥‥ハッ!!」

ディーンは意識が戻った途端、急いではね起きた。

 ズキッ!!

「うぐッ‥‥‥‥‥‥包帯?」

ディーンは自分の身体に包帯が巻かれていることに気付いた。


彼の能力、″強制憑依《ポゼス》″は自身を電気信号化することが出来るが
別の生物に乗り移っている時にその生物が受けたダメージは
ディーンも喰らう上に、本体にまでそのダメージが再現される。


催眠術とかで鉛筆を熱いと思わせて触ると、指に火傷の痕が出来たりするらしい。
他にも、暗示でただの栄養剤を胃潰瘍《いかいよう》の薬と思わせて治すだとか。
精神は、時に肉体にさえ影響を与えるのだ。


「あ、起きましたか、将軍」

衛兵が将軍にメガネを渡しながら声をかけた。

「‥‥‥‥‥‥クソッ!!」

 ガンッ!

ディーンは地面に拳を叩き付けた。

「負けた‥‥‥‥あんな女に‥‥‥‥‥‥」

彼は腕に力を込め続け、グリグリと地面をえぐりながらつぶやいた。
メガネを渡した衛兵とは別の衛兵が言った。

「イライラするより先に、傷を治した方がいいですよ。
 裂傷一ヶ所、内臓破裂二ヶ所、骨折五ヶ所。重傷ですから」

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ