第22.5話 2人の名前をそのまま呼んでしまう人いますか? 私もです
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「あなたも病気なの?」と訊かれて
自分の経緯をすべて話すと「私とおんなじだね」と言って笑っていた顔が
とても可愛かったので、その時から彼女ことが好きになったらしい。
ちなみにお分かりだろうが、彼女とは雨のことである。
またある日、森で昼寝をしているときに、いつの間にか雨にひざ枕をされていて
今までで一番よく眠れたと彼女に言うと「これからはお昼寝の時は毎日してあげるね」
と言われたので、その日から彼の日課に昼寝が加わった。
「ここからは質問コーナーだ」
Qひざ枕はどんな感じですか?
A柔らかくて、温かくて、いい匂いがするな
蛹「女の子にそんなことやってもらえるなんて
全国の男児にとってはうらやましいことでしょうね」
豪「まぁ、そうかもな」
Q彼女の事をどう思っていますか?(ニヤニヤ)
A‥‥‥‥‥‥好きだぜ?だって今まで誰一人俺を人扱いしてくれなかったんだからな。
俺の初めての友達で、俺が初めて好きになった人‥‥‥‥‥‥‥‥‥こ、これでいいだろ?
蛹「二人とも、いつまでもお幸せに」
豪「あ‥‥‥‥‥ありがとよ(照)」
雨「ありがとうございます、蛹さん(照)」
蛹「それでは私はこの辺で‥‥‥‥‥」
雨「身体にお気を付けて」
豪「この後も頼むぜ、蛹さん」
蛹「はいッ!任せてください!!
それでは読者の皆様、また会いましょう!see you!!」
**********
ー森 山の上ー
「‥‥‥‥‥‥‥ハッ!!」
ディーンは意識が戻った途端、急いではね起きた。
ズキッ!!
「うぐッ‥‥‥‥‥‥包帯?」
ディーンは自分の身体に包帯が巻かれていることに気付いた。
彼の能力、″強制憑依《ポゼス》″は自身を電気信号化することが出来るが
別の生物に乗り移っている時にその生物が受けたダメージは
ディーンも喰らう上に、本体にまでそのダメージが再現される。
催眠術とかで鉛筆を熱いと思わせて触ると、指に火傷の痕が出来たりするらしい。
他にも、暗示でただの栄養剤を胃潰瘍《いかいよう》の薬と思わせて治すだとか。
精神は、時に肉体にさえ影響を与えるのだ。
「あ、起きましたか、将軍」
衛兵が将軍にメガネを渡しながら声をかけた。
「‥‥‥‥‥‥クソッ!!」
ガンッ!
ディーンは地面に拳を叩き付けた。
「負けた‥‥‥‥あんな女に‥‥‥‥‥‥」
彼は腕に力を込め続け、グリグリと地面をえぐりながらつぶやいた。
メガネを渡した衛兵とは別の衛兵が言った。
「イライラするより先に、傷を治した方がいいですよ。
裂傷一ヶ所、内臓破裂二ヶ所、骨折五ヶ所。重傷ですから」
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