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機神呼嵐デモンベイン
第四部『CHILD'S PLAY 〜邪神暗躍ッ!闇に囚われた少女を救え!だゾ〜』
第14話『弱いものイジメはダメ、ゼッタイ』
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しく響く。アリスンが去り、礼拝堂に存在した怪異は、鏡が割れるような音と共に、光となって霧散していった。
「あ・・・神之介ちゃん!怪我は大丈夫?!」
「大丈夫だ問題ない」
 心配するライカさんに何故かアルが答えた。
「お前が答えるのかよ。・・・しかし、やっぱりか」
「やっぱりって何が?」
 アルにツッコミを入れながら、そう呟く。それを聞き、問いかけたひまわりにオラは答えた。
「あれは、鏡の力だけじゃあない。あの怪異達は他人を拒絶するアリスンの心の顕れだゾ」
「そんな・・・、一体どうして」
 ライカさんの言葉に、オラはさぁな・・・と頭を振る。
「アリスンはあの時、『何でいじめるんだ?』って言ってた・・・。ひょっとすると・・・お前等何かやらかしたんじゃあねぇのか?」
「「ッ!?」」
 そう言って、がきんちょどもに視線を向ける。ビクっと反応し、青ざめた表情で目をそらす。
 ・・・。
「おい」
 オラはジョージとコリンの頭を掴み強制的に此方に向かせる。
「な、なにすんだよ!しんのすけ!?」
「な、なんだよ!?」
「・・・分からないか?」
「神之介?」
「神之介ちゃん?」
 自分でも驚くほど冷たい声に、ガキンチョどもはたじろぐ。見つめるオラから逃げるように2人はオラの目を直視しようとしない。
「何かあったか話せ」
 思ったとおりだ、こいつらアリスンに何かをやったのだろう。現に、2人は泣きそうな顔でしどろもどろになっている。
「言っておくが、隠し事をしようなんて考えるなよ。もし、アリスンの身に何かあったら・・・お前等ただじゃおかねぇゾ」
「「ッ・・・」」
 オラが本気で怒ってることを察したのだろう。2人は恐る恐る、一部始終を白状した・・・。
「・・・馬鹿野郎ォォォォォォォォォォォォォォォォォ!!!!」
―バシィッ!!!
 話を聞き終え、オラは2人を一喝すると思いっきりビンタをした。
「「ッッ!!!?」」
「神之介ちゃん!」
「お、お前何を!!?」
 今までじゃれ合いはしても、本当に叩いたことはなかった。ショックに呆然としている2人の前にしゃがみ、視線の高さを合わせる。そして、肩を掴んで怒鳴った。
「ちょっとイタズラが過ぎるのもいいゾ!!!!喧嘩だって別に構わねえ!!!!だけどな、弱い奴苛めて喜ぶのは最低な事だ!!!!かっこ悪い真似してるんじゃねェよ!!!!」
 オラは2人の目を見据え続ける。
「お前等、ただアリスンにビビってるだけなんだゾ!なに考えてるか分からないから、おっかないから、だから苛めて、自分の方が強いって・・・そう安心したいだけなんだゾ! それがかっこ悪いってんだッ!!」
「神之介ちゃん・・・」
「お兄ちゃん・・・」
 ライカさんやひまわりもオラを見守っている。
「何でアリスンも同
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