第四部『CHILD'S PLAY 〜邪神暗躍ッ!闇に囚われた少女を救え!だゾ〜』
第14話『弱いものイジメはダメ、ゼッタイ』
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の隣にあの嫌な笑いを浮かべる猫がいた。どうやら、2対1の状況で戦わねばならないようだ・・・。
「マギウスウィングッ!!!」
コンビネーションで追い詰められるわけには往かないので、マギウスウィングを使って、一気に勝負をつける。
「切り裂けッ!!!」
翼を刃に変え、2体に振るう。
―斬ッ!
刃はウサギを捕らえ、上半身と下半身に永遠の別れを告げさせたが・・・、猫はそうは行かなかった。ニヤニヤとウザったらしい笑みを浮かべ回避されると同時に背後に回られた。
「速いッ!?」
「お兄ちゃんッ!!!」
一撃を貰う覚悟をしていた矢先、ひまわりが卵人間をぶん投げそれを猫にぶつける。間一髪だ。
「サンキュー、ひま。だらぁっ!!!」
ひまわりに礼を言い、刃で2体を切り裂いた。
「どういたしまして。・・・だけど、アリスンちゃんの想像を元にしているなら、何でこんなに不気味で攻撃的なクリーチャーばっかりなの?・・・まさか、アリスンちゃんの心が歪んでいるのかなぁ・・・」
「いや、むしろ鏡の方が歪めておるのだろうさ・・・だが、本当にそれだけか・・・?」
ふと気づいた事を問いかけるひまわりにアルはそういう。
「アルも分かるのか?」
「・・・ああ、鏡の力だけで歪められたにしては少しな」
アルもアルで気づいているようだ。・・・とりあえず考えるのは後にしよう。アリスンを助けるのが先だ。
「アリスンッ!!!」
オラはアリスンに呼びかける。虚ろな瞳がオラを見据える、反応はしているようだ。
「アリスン!その鏡は危険だゾ、それをこっちに渡すんだ!!」
刹那、アリスンの瞳に僅かながら光が宿る。同時に、揺らめく涙が溢れ出した。
「嫌・・・嫌だよ・・・」
「アリスン・・・?」
「どうして?・・・どうして皆、私をいじめるの?」
(いじめる・・・?とすればやっぱり・・・)
「もういや・・・、皆、嫌い・・・大っ嫌いッッッ!!!!!」
「っ!!?」
アリスンの叫びに答えるように、魔力が爆発した。鏡から大量のトランプが弾幕のように礼拝堂に吹き荒れる。
「「「「うわああああああああああっ!!!?」」」」
「お兄ちゃん!ライカさん達がッ!!」
「くっ!翼よ!!!」
トランプがライカさん達に飛んできたので咄嗟に、前に立ち、マギウスウィングでライカさんたちを守る。だが、自身の防御をおろそかにしてしまった。
「ぐ・・・!?」
「神之介!」
「しんちゃん!」
「嫌ァァァァァァァァァァァァァァァァァァッ!!!!」
「アリスン!落ち着け!!!」
トランプの嵐に、礼拝堂の窓が割れていく。突然アリスンの身体が宙を舞い・・・割れた窓から、教会の外へと飛び出していってしまった。
「アリスンちゃん!」
ライカさんの静止の声が、礼拝堂に虚
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