第四部『CHILD'S PLAY 〜邪神暗躍ッ!闇に囚われた少女を救え!だゾ〜』
第14話『弱いものイジメはダメ、ゼッタイ』
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空へと飛び出した。上空から、教会の位置を確認すると・・・遠くからでも分かるように光が溢れていた。
「やっぱりか・・・、皆!オラにしっかり捕まってて!!!」
そういって、猛スピードで教会へと向かう。そして、着地と同時に扉を蹴破った。
「到着・・・。大丈夫か!?ライカさん」
「神之介ちゃん!アリスンちゃんが!!!」
3人を下ろし、ジョージとコリンを背中に庇って光の洪水と対峙しているライカさんに声をかける。ライカさんの声に従うように、光の洪水の向こう側を見てみると。
「なっ!?アリスンッ!」
光の中にたたずむのは、アリスンだった。虚ろな目で何もない空間を見つめている。周りを取り囲んでいるのはなんとも珍妙な異形たち。
「キキキキキキキ」
「・・・(ニタニタ)」
歯車で出来たウサギや嫌な笑いを浮かべる猫。人間大の卵に四肢と人面を引っ付けた変なものなど、様々だ。これらは全て、アリスンの持っている鏡から出現してきたようである。
「神之介、どうやらあれはニトクリスの鏡に関する記述のようだな」
「「ニトクリス???」」
アルが発した言葉に、首をかしげる風間君とひまわり。そんな二人にボーちゃんが説明する。
「ニトクリスって言うのは、古代エジプトを統治していた第六王朝、残虐女王の事。ニトクリスの鏡は彼女が持っていた魔法の鏡の事を指すんだ。その鏡は、別世界の光景を見ることが出来るって話」
「詳しいな、ボーよ。話を元に戻すが・・・あの娘、実体化した鏡に取り憑かれたな」
「憑かれたって・・・そんな」
「じゃあ、あの化け物は?」
「鏡の力によって虚実と現実の境界を朧とし、娘の想像を魔力を持って実体化させておるのだ。このまま放っておくと、益々増えてゆくぞ」
益々増えるって・・・そりゃ厄介な・・・。
「ぼさっとするな!来るぞ、神之介!!!」
「分かってる!やるぞひま!風間君とボーちゃんはライカさん達を安全な所へ!」
「うん!」
「「わかった!」」
アルの言葉に、オラは頷くとひまわり達に指示を飛ばした。まず最初に、オラにはウサギが、ひまわりには卵人間が襲い掛かってくる。
「ケェェェェェェェェェッ!!!」
「おっと!」
オラの首を食いちぎろうとするその顎をかわし、ボディに鋭いパンチをカウンターにお見舞いする。
「ガボッ・・・ゲ・・・!?」
「かかってこいよ、げっ歯類。丸焼きにして食ってやろうか?」
腹を押さえてよろめくウサギに左手でくいっくいッとしながら挑発。そこへ、
「神之介、一つ忠告するが・・・」
「何だ?」
「兎は齧歯目では無い・・・重歯目だ!」
「こまけぇよ!」
アルがどうでもいい事を言い出したのでツッコミを入れた。
「お兄ちゃん!猫がそっちに来たよ!」
ひまわりの言葉に前を向き直ると、ウサギ
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