第四部『CHILD'S PLAY 〜邪神暗躍ッ!闇に囚われた少女を救え!だゾ〜』
第14話『弱いものイジメはダメ、ゼッタイ』
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「はぁー、今日も手がかり無しかぁ・・・」
「そう簡単には見つからないみたいだね断片」
飯を食った後、ボーちゃんと合流し断片探しを行ったものの・・・結果は全然ダメ。一日が徒労に終わった。
「うにゅ・・・、そのようだのぅ。む?・・・どうした?神之介」
「ん?ああ・・・ちょっと気になったことがあってな」
アルの問いに、オラはそう答え今朝の出来事を話した。アリスンが持っていた女の子が持つにしてはいささか気味が悪すぎるコンパクトの事を。
「ふむ・・・そんな事が・・・。だが、生憎と妾はそれを見てはおらぬから分からぬが・・・」
「兎に角、それを放っておいてもし断片だったら大変な事になりそうだね。とりあえず、もう一度ライカさんの所に行ってみようよ」
ひまわりの言うとおりだな。オラはそうだな。と頷くとライカさんの元へと向かったのだった。
Side Out
ライカの教会の礼拝堂。そこでアリスンはイスに腰掛け鏡を見ていた。
「願い・・・かぁ・・・」
鏡を見つめながらアリスンは呟き、あの女の人が言っていた言葉を思い返す。
もし本当にそうだったら・・・、自分は何を願うのだろう・・・。
「パパやママを生き返らせてくれるのかな・・・」
そうだ、死んだ両親を生き返らせてもらおう。そして、いっぱいいっぱい遊んで、遊園地とかそういったところにつれてってもらうのだ。
後、友達をたくさん作ってくれと願うのもいいだろう。自分を嫌いにならない友達。受け入れてくれる友達。それがあれば、アリスンは、私は一人ぼっちじゃない。
もし、本当にそうだったら・・・だが。
「何やってんだよ、アリスン」
「え・・・?」
思案にふけっていると不意に声をかけられ、目線を上げる。目の前にはジョージとコリンが意地悪そうな笑みでアリスンを見下ろしてた。
「・・・」
即座に、立ち去ろうとするも、ジョージがいち早く通せんぼする。
「・・・な・・・なに・・・?」
怯えた様子でたずねるアリスン、だがジョージは何も答えず・・・
ドン!
「きゃっ!?」
アリスンを突き飛ばす。バランスを崩し、しりもちをつく。その拍子にコンパクトが落ちてコリンの方へと滑っていった。
「あっ・・・」
「ちょっと見せてよ。・・・何だ、ただの鏡じゃん」
「へへっ、大して可愛くもないのに鏡なんか見てんじゃねーよ」
コリンがコンパクトを拾い上げ、それを見ながらジョージがニヤニヤしながらアリスンに言う。
「や、やめて・・・返して・・・!」
アリスンが慌てて、取り戻そうとするもコリンはコンパクトを高く持ち上げ、彼女の手の届かないようにする。
「やーだよ、パスっ」
「そんなに返して欲しかったら取り返してみろよ」
2人はアリスンをおちょくるようにパスを繰り返した。
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