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Angel Beats! the after story
『決戦』と書き『覗き』と読む
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いつの間にか椎名が立っていた。椎名は悪者のような楽しんでるような笑顔でこちらを見ていた。

「ゆりっぺに感謝するんだな。あさはかな騎士共」

ポケモンではないが、俺らの目の前は真っ暗になった。







女将さんから休みを貰った椎名さんの運転で私たちは帰路に着いている。
新幹線に乗るのがめんどいと言うひさ子さんと入江ちゃんと関根ちゃんも車に乗っている。ものすごく狭いんだけど、気絶している男共は荷台に詰め込んでいる。

「はぁ〜。ゆりっぺの頼みじゃなきゃ、あいつらに覗かせたくなかったんだよな」

「ですよね〜。ゆりっぺさんの頼みだから、このしおりんの妖艶な肌を見せたんですよ」

「恥ずかしかったよぉ〜」

あの馬鹿どもがしようとしていたことは初日ですぐ分かった。血の雨の降る鉄拳制裁を与えるつもりだったけど。

「ありがとうみんな。私の頼みを聞いてくれて」

「全然いいですよ。私もひなっち先輩たちのあの言葉を聞いたら、まぁ、いいかって思いましたもん」

「結弦には良いアピールになったから構わない」

本当に良い女と仲良くなったわねあいつらも。もったいないくらいだわ。

私が覗かせてあげようと思ったのは、行きの車での男共の会話だった。私たちには聞かれてないと、思ってたのかもしれないけど、バリバリ聞いてたわ。かなでちゃんは普通に寝てたけどね。今もだけど。

「まぁ、今まで守ってくれたお礼兼報酬の前払いってことでいいかしらね」

詰め込まれた男共を一目見て、微笑む。

「そうですね。なんたって」

「結弦たちは私たちの」

「騎士なんだから」

時に頼りなく、時に頼り甲斐のある馬鹿な騎士。
そんな騎士に守られる私たちは姫様ってことになるのかしら? それも悪くないわね。

だから、これからもよろしく頼むわ。騎士様。







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