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Angel Beats! the after story
『決戦』と書き『覗き』と読む
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付けている入江。
状況が読み込めず、逆にパニック状態にならない。とりあえず、猫みたいだな。

「音無くん。にゃでてください」

にゃでて?ああ撫でてってことか。
よしよしと猫を相手にするように撫でる。髪ってこんなにすべすべしてるんだな。しかもいい匂いがする。そんなことを考えてると、寝息が聞こえてきた。

入江の寝顔は可愛いな。にしても、酒くさっ!まさか、酔ってたのか入江のやつ。道理でおかしいと思ったよ。

入江の相手で疲れたから戻ることにした。部屋を出る時にかなでと岩沢の寝顔は携帯で撮りました。文句はないよな。

待機していたTKと合流し、日向もすぐに来て部屋に戻っていった。日向は満足そうにユイの寝顔の待ち受けをデレデレしながら見ていた。

「あっ!」

忘れていた。巻物の存在を。

「どうしました?」

「トイレか?」

先に行っててくれと、誰もいなさそうなトイレに向かう。

「ここなら、誰にも見られないか」

岩沢がこの巻物ストラップに何を書いたのか。約束通り一人で見る。案外、簡単にめくれた。

『好きだよ結弦?』

とんだ不意打ちに顔が綻んでしまう。この一言はどんな言葉よりも深く伝わった。その伝わりが波紋となり、俺の心を大きく揺るがせた。







朝になった。

疲れが取れないまま、旅館での最後の飯を食べる。

ゆりはとてもスッキリした顔で朝飯を平らげていく。入江は俺と目が合う度に顔を赤く染めていく。酔いが覚めてないのだろう。

「今日で最後なんだし、帰る前に温泉に行きましょ!」

そのゆりの言葉を聞いた瞬間、俺たちの箸は手から落ちた。

かなでたちは温泉に入ることにノリノリで返事をした。

「音無くんたちは時間まで好きにしてていいわよ」

「「「「承知した!!!!」」」」







終わったかと思った。でも、神様は俺たちを見捨てたりはしなかった。長いお預けを与えられた俺たちの士気はピークとなり、完全体へと進化させてくれた。

「お前らこれから何をしたい?」

「「「もちろん!!!!覗きだ!!!!」」」

タオルを持って温泉へと向かう。あまりの真剣で男前な表情に行き交う人々は二度見している。

洗面所に着くなりすぐに、服を脱ぎ捨てタオルを肩に掛け扉を開け、竹の柵を見据える。

「さて、どうするんだ?大将」

俺の答えを期待した目で見る日向、野田、TK。
こいつらにはたくさんの貸しができちまったな。その思いに俺は全力で答えてやらなきゃな。

「ぶら下がろう!」

さすがに一言じゃあ伝わらないらしく、首を傾げる三人。

「簡潔に言うぞ。まず、三人で一人を持ち上げる。持ち
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