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魔法少女リリカルなのはStrikers〜誰が為に槍は振るわれる〜
第一章 夢追い人
第5話 賑やかな晩ご飯、そして舞い降りる死神
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 昼の青い空と比べて寂しげで、どこか狭く小さく見える赤い空。
 それでも今のエリオには、十分すぎる程に広くて、大きかった。
 自分もこんな空のように、広くて大きかったら……。
 生まれた場所(せかい)とは違う場所(せかい)の空を見上げて、エリオは独り、賑やかな喧騒の中で立ち尽くしていた。


○●○●○●○●○●○


「「「「「ごちそうさまでした!!」」」」」

 静かな湖畔のコテージに元気な声が響く。
 初めは肉を焼く係に回っていたはやても、途中なのはやフェイトに交代し、久々の故郷での晩ご飯を楽しんでいた。
 結果、海鳴市湖畔のコテージでのバーベキュー大会は、用意した材料をほぼすべて完食という形で幕を閉じたのだった。
 もちろん、この完食というある種の偉業に貢献した最大の功労者は?―

「あ〜おいしかった〜♪」
「時々アンタの胃袋がなにでできてるのか疑問に思うわ……」

 満足そうな顔でお腹をさするスバルをティアナがげんなりした顔で見つめていた。
 食べ初めの頃は、さすが成長期と周りから微笑ましく思われていたスバルの食べっぷりは、次第に周囲をドン引きさせる量になり、最後にはもはやドン引きすら彼方に追いやり畏怖すら抱かせるレベルにまで到達していた。
 
「男として女の子に食べる量で負けるわけには、とか最初の方は思ってたんだがな……あんなの無理ゲーだわ」
「えへへ〜♪ 褒めてもおかわりはもうないですよ〜♪」
「いや褒めてないし。そもそもデザートならともかくおかわりとかもう無理だし」

 最初の方は競いあっていたラディが顔を引き攣らせながらスバルに呆れた声を向ける。
 それをどう捉えたのか褒められたと勘違いしたスバルは、嬉しそうに笑った。
 その笑顔にラディの顔がさらに引き攣った。
 二人のやり取りに食後のお茶を思い思い楽しんでいたみんなから笑いがこぼれた。
 そんな和やかなムードの中、シグナムは席を立ち気持ちよさそうに背伸びしながら口を開く。

「さて、食事も済んだことだ。後はやはり……食後の運動だな」

 ニヤリと笑うシグナムに、席から立ち上がりながら神妙な顔でフェイトが頷く。

「うん。やっぱり大切だよね、食後の運動」

 そこで二人は視線を合わせ、なにか通じ合うものでもあったのか満足そうに頷きあい、そして互いから視線を外してある一点に視線を合わせた。
 二人の視線の交差する一点。そこにいたのはもはやわざわざ言うまでもなく彼だった。

「じゃあ二人でやればいいじゃないですか……」

 二人の熱い視線を一身に受けるラディだが、その様子は誰の目から見ても明らかに乗り気ではなかった。というよりはっきり言ってしまえば、いきなり戦おうと言い出す二人に完全に引いていた。
 普通な
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