三十六話:色々と問題発生
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も箱を開ける。
そして箱の中から出て来たのは―――鎖付きの首輪と鞭だった。
「さあ、早くその首輪を私に付けて『この雌犬が!』と容赦なく罵倒しながら
私の肢体を思う存分に鞭で叩いてください!!」
「誰がするかあああああっ!?」
ハアハアと荒い息遣いでとんでもない発言を言ってくる焼き鳥女に首輪を投げ返す。
ふざけんな!俺にはそんな趣味はねえよ!!
俺は変態じゃねえ!俺は変態じゃねえんだ!!
(ところで、ご主人様。ここにも首輪があるのですが、私に付けてくださらないでしょうか?)
エルシャも何、同乗しようとしてやがんだよ!?
しかもその首輪なんだ!?
明らかに付けてる奴に傷がつく様に内側に刃物がびっしりじゃねえか!!
「さすがですわ、やはり、お師匠様は格が違いますわ」
(そういうあなたこそ、素晴らしいセンスですよ。私を超える日も近いでしょう)
「まて、何でてめえらは当然の様に会話出来てんだ!?」
「(同士ですので)」
「もう、嫌だ。早く帰りたい」
同士だったら平然と俺の精神世界の中の奴らと会話できるっておかしいだろ?
おかしいよな?なあ、頼むから誰かおかしいって言ってくれよ。
と言うか今までの間に連絡を取り合っていたのかよ、こいつらは。
何で俺の精神世界に居座っているのに俺の知らない所で連絡なんかが取れんだよ。
(一誠様、我々にとってはその程度は造作もありません。変態に不可能という言葉はありません。それと、本日のお仕置きまだでしょうか?)
(ゼノヴィアたんとクロームたんをペロペロする日まであと少し…っ!)
(イリナたんに早く咬み殺されるために情報収集を怠るわけにはいきませんからね)
どうやら、俺のあずかり知れない所で世界は滅びへの道を着々と進んでいたようだ。
もしかすると、この世界のラスボスはこいつらなんじゃねえのか?
世界ぐらい簡単に壊すぞ、こいつらなら。
主に変態を増やすという行動でな!
「それでは、本日の所はここで。
次に会う時は罵声と一緒に鞭を浴びせていただけると嬉しいですわ」
「とっとと失せろ!このド変態が!!」
「ああ、その罵倒…っ!素敵ですわ!!」
「…………………」
(相棒!?なぜ無言で頭を壁に打ち付けているのだ!?いや、察しはつくが!)
うっとりとした表情でこちらを見つめてくる焼き鳥女を無視して
壁に頭を打ち付け続ける。
だんだんと壁が削れていっているがそんなことはどうでもいい。
とにかく、忘れろ、今日のことは全て綺麗さっぱり忘れろ。
そうしねえと耐えられる気がしねえ……主に俺の胃が。
Sideヴァーリたん
「♪〜♪〜♪」
『ご機嫌だな、ヴァーリ』
「うん、だってこれ見たら誰だって
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