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寄生捕喰者とツインテール
忍び寄りし空握る衝動
部室から聞こえる怪奇音
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生持ってこいよぉ! そうじゃなきゃ嫌なのさ、生が好きなのさアタイはよォ! ビッチだから、ビッチだからさぁ!!」




「ぬごぉっ!!」
『ブッホーッ!?』



 古代ツインテール語も彼方へぶっ飛ぶ、世紀末の荒くれ者か無法地帯の蛮族かはたまた魔界の盗賊か、そんな事を嫌でも想像させる凶悪極まりない雰囲気の台詞が、それに似合わない少女の声で響いてきた。

 その余りの吹っ飛びぶりに、瀧馬は思いっきりひっくり返り、ラースは奇怪音の時以上に噴き出してしまう。



「だから一体何が起きてんだあの部室で!?」

『俺、滅茶苦茶気になってきタゼ。身に行ってみなイカ?』

「………………よし、行ってみるぞ」

『了解。って言うか身体動かすの相棒だけドナ』



 盗み聞きをしているだけならまだ良かったが、関わるとなると瀧馬もやはり抵抗があるか、最終的に行くとは決めたが大分考えていた。

 声が聞こえた方へと歩みを進め、無駄に数だけはある何の部の物にもなっていない部室の前を通り過ぎて、ツインテール部というプレートが付けられた部室の前で歩みを止める。

 近付いたからか中の声が小さくともちゃんと、そしてよりハッキリと聞こえた。


「愛香静かに……ツインテールの気配が近づいてくる」
「あんた何エレメリアンみたいな事言ってんのよ!? 壊れたの遂に!?」
「違っげぇよ! 日頃五感研ぎ澄ませてるお前には言われたかねぇよ!」


「違わねぇ。ってか、どっちもどっちだろうが」


「「「うわあっ!?」」」




 行き成り扉を開けて入ってきた瀧馬に、ツインテールじゃない為気付けなかった総二とそんな能力を持っていないトゥアールは飛びあがらんばかりに驚く。愛香も言われていたわりには気配を察知できていなかったか、彼等と同様のリアクションを取った。



「に、新垣!? なな、何でお前ここに!?」

「……暇だし学校をまだ良く見てなかったと賛否してたら、ツンテールを連呼したり生が如何だの言う奇妙にも程がある声が聞こえてきたから、不思議に思ってここまで来ただけだ」

「あ、アレ聞いてたのっ!?」



 愛香の叫びにトゥアールがしたり顔で二ヤけていたが、瀧馬はそれが彼等の口から発せられたも音だとは流石に思わなかった。

 彼等の手元にある携帯電話の様なフォルムの機器を指差し、坦々と言う。



「まあ大方アプリかなんかだろ? 出来がいいのは結構だがそうやって遊ぶと俺みたいな奴がひっくり返るぞ」

『実際、文字通りにひっくり返ったけドナ』



 実行してしまった者だからこその発言力である。


 彼の発言に総二と愛香はホッとした表情になり、トゥアー
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