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寄生捕喰者とツインテール
忍び寄りし空握る衝動
部室から聞こえる怪奇音
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けて『アイカトラエール』です!!」






「『うわ、だっせぇ』」




 二人の声が見事にシンクロした、まあ確かにかなりダサい名前である。

 本人の名前が入っているだけでもダサいのに、アルティメギル張りの奇妙な位置に付けたダッシュ記号の所為で余計に際立っている。

 名前を入れるのが譲れないならば、せめてアイカキャプチャーとかアイカアレストに出来なかったんだろうか。


 その後、力技で脱出したらしい愛香がトゥアールへ拳を叩きつける音が、予想は出来ていたが再び高らかに響いてきた。


 次の会話はそこまで大きな声で行われていないのか、開けはなっていた部室のドアを閉めたかで上手く聞こえず、瀧馬は如何でも良いようだがラースはもどかしそうに唸っている。



「もう帰るぞ、飽きはしないがもう聞こえてこないだろうしな」
『チィ……しゃーネェ、変えるしかなイカ』




 お互いに合意してから、瀧馬は強化し部室方面へ向けていた聴力を元に戻そうとして――――







「ツインテール、ツイン、ツインテール?」

「はぁはぁ……ふ、うふふ、アタシトゥアールちゃん。今貴方の後ろでシャツから浮き出ちゃってる豊満なおっぱい見せてるの」






 珍妙過ぎる発言が聞こえ、思いっきりたたらを踏んだ。




「今のはどういうことだ……特に観束」

『古代ツンテール文明の古代ツインテール語とでも言った方がピッタリはまりそうダゼ』

「何だその微妙な文明」




 そこに住んでいた民族全体がツインテールにし、ツインテールを神として崇めていた文明……さしずめそんなところだろうか?
 
 だが存在していても一応研究の対象にはなりそうだが、本当に得しそうな人物は総二ぐらいしかいなさそうだ。


 後から聞こえてきた変態発言には、普通ではないが特に目立っていう事も無かったのか、変態度がさっきより上昇しているでカタを付けた。



『それにしても何でイキナリ。俺らが知らない間に改造実験でも行ったんカネ?』

「……荒唐無稽だが、そうとしか考えられないな……幾ら観束でもツインテールを連呼はしない……と思う」

『曖昧な意見だなーオイ』



 どっちつかずの返答しか返せない程、それぐらい瀧馬の観束に対する信用が無くなってきているのだろうか。

 兎も角楽しそうな声が聞こえてきたのだらかとラースに促され、変えるつもりだった所を中断させられたからか、瀧馬は特に異論も無く耳に意識を集中させて――――




「ツインツイツイツインテール! ツイン、ツインテテール!」

「ウギヒヒヒハハハハハ! 生がいいんだよ
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