暁 〜小説投稿サイト〜
インフィニット・ストラトス〜IS学園に技術者を放り込んでみた〜
本編
第32話「訓練風景」
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確か今年の入学生の中に日本の候補生もいると本国で聞いてましたが」
「…それは私じゃない。隣のクラスの子」
「そうでしたか…」
「じゃあ、簪…さんは何で専用機を持ってるんだ?」

一夏の知っている限りでは専用機を持っているのは皆、代表候補生であったが故の疑問であった。

「かんちゃんはね〜、企業専属パイロットなんだよ〜」
「企業専属パイロット?」
「企業が開発した武装や機体の試運転をする人のことだよ織斑君」
「その中でも優秀な人が企業代表なんだよ」
「へ〜、そんなのもあるんだな」
「そんなことも知らんのか一夏」
「いや、だって教科書に載ってないし…」
「雑誌読みなさいよ」
「(読んでたら、怒って破いたのリンだろ…)」
「何よ」
「別に……」

思っても口に出さない。
ちょっとだけ成長した一夏だった。

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