日常−西暦−
灯す日常の変化−始まり−
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ア「いってきまーす!」
朝ごはんの残り、冷やしミニトマト数個を片手に、
勢いよく家を飛び出した、アカネ。
向かう先はごく普通の高校。
高校二年のアカネは今日もバスで登校した。
…いつも通りの日常が、待ち受けているはずだった。
少なくとも今は、疑うことなく、日常を信じていた。
−キーンコーンカーンコーン−
ア「メシだー」
A「今日は屋上で食おうぜ」
ア「おう」
B「でも雨降りそうだよ?」
ア「大丈夫だろ!」
A「急いで食えばなんとかなるって」
B「じゃあいこっかー」
そう言って屋上に向かおうとした瞬間、
曇り空だったはずが、一気に雲一つない青空へと変わった。
B「な、なんだなんだ」
A「どうなってんだ」
学校中がざわつき始める。
「暑いー!」「なんで急に暑くなるのよー!」「まだ四月だろ?」
青空は色を増し、夕暮れのごとく橙色に変化していた。
B「ふー」
A「くそあっちーな」
友人二人は上着を脱いで、首元をパタパタと扇いでいた。
そんな中、アカネは上着のポケットにいつの間にか入っていた、
一つの鍵に不信感を抱いていた。
ア「なんだこれ…」
その鍵は歪な形をしていた。
アンティークなベースに、炎をあしらったような鍵だった。
−そして突如校庭に現れた、
1つの扉。
まるでこちらを観測していたかのように
同時にどこからともなくアナウンスが流れる。
『炎により構築された、火想郷アルカディア。
天界<セレスティア>より開錠を確認。現地にフィールドを展開します。』
瞬く間に校庭が、炎原へと化す。
『展開完了。扉を開きます。』
『オープン・ザ・ゲート』
この瞬間から、アカネの日常は変化した。
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