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鎧虫戦記-バグレイダース-
第22話 止まない雨はない
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‥何だ?コイツ、俺に抵抗して‥‥‥‥うおおぉおおぉぉおぉぉッ!??

 ドパァァァァァァン!!

?何でだぁぁぁぁああぁぁあああぁぁあぁぁぁぁああああぁあぁぁぁ!!!??

アスラの身体から、ディーンが弾き出された。

「決まってんだろ‥‥‥‥‥‥」

アスラは日本刀の柄を掴んで叫んだ。

「お前にはオレを乗っ取る価値がねぇって事だよッ!!」

 シャキンッ!

アスラは日本刀を引き抜いた。

?馬鹿かテメェは!!そんなのが俺に効くわけ―――――――――?

瞬間、ディーンは崩拳《ほうけん》を喰らったあの時を思い出した。
そして、反射的に体をのけ反らせた。

 ザクッ!!

 ブシュウウウゥゥウゥゥゥウウゥゥゥゥッ!!

?ぎゃあああああぁぁぁぁぁぁぁああぁぁぁぁぁぁぁぁあぁあぁぁ!!!!?

ディーンの身体に一筋の太刀傷が付き
そこからエネルギーが血の様に噴き出していた。

?何で俺に攻撃できるんだよォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォ!!
 くそがぁぁぁぁぁああああぁぁぁぁぁああぁぁぁああぁぁぁぁあぁぁぁぁぁ!!!!?

 シュウウウウゥゥゥ‥‥‥‥‥‥‥‥

そして、そのまま消滅していった。

「はぁ、はぁ、はぁ、何で斬れたんだ?」

アスラ自身、不思議がっていた。

「きっと彼のおかげさ」

迅は豪の方を見てつぶやいた。

「彼が雨を守る為に奇跡を起こしたのさ、きっと‥‥‥‥‥」

雨は豪を抱きしめた。感謝を伝えるために。

「ありがとう、豪さん‥‥‥‥‥‥‥」



「まだ死んでねぇよ」
「‥‥‥‥‥‥‥‥えっ?」

彼女は抱きしめていた豪の顔を見た。

「さっきから起き上がろうにも抱きしめられてたら動けねぇだろ?」

豪が雨に話しかけていた。
彼女はその光景が信じられなかった。
心の中の絶望が希望色に染まっていった。

「‥‥‥‥‥‥やった‥‥‥‥‥‥豪さん‥‥‥豪さんが‥‥‥‥‥‥生きてる‥‥‥‥‥」

彼女の顔がまたくしゃくしゃになり始めた。
豪は雨の頬をつまんで言った。

「泣き虫には返事を教えねぇぞ?」

そう言われた雨は目を慌てて擦った。
彼女は笑顔でこう言った。

「泣いてないよ!嬉しいだけ!!」

豪も笑って言った。

「それならいいんだ」

雨はニコニコとして催促した。

「それより早くお返事お返事♪」

豪は少し顔を赤くして言った。

「それより先によ。‥‥‥‥‥‥‥お前に顔も声もそっくりの奴に伝えて欲しいことがあるんだ」

雨はうんうんと言いながら、細かくうなずいた。

「俺はお前みたいな長身のヤツが好みだとかいうのはないけどよ。
 森の中
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