俺と彼女の本意
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るが気にしないでおこう
そして奥の方に目をやるとこちらを見ている女性がいることに気づく
「よく来たな、式。ここに座りたまえ」
そう言って俺に手招きをしている女性はバラライカ・バーンホールド
長い紫色の髪を後ろでポニーテールにし、いつも口にはチュッパチャップスを含んでいる
歳はいくつか知らないが、俺より10年は上を行くだろう
それはさておき俺は椅子に座った
「例のものは既に出来上がっているよ」
「すみません。いつもお世話になって」
先生はリモコンのような物のボタンを何回か押す
すると目の前にあった机の真ん中がせり上がっていき小さいディスプレイが出てくる
その中には映像として俺が欲していた物が映し出されていた
「専用カートリッジ交換システム。通称エクスムだ」
「なんでそんな名前なんですか?」
「Exclusive cartridge switching systemの文字を適当に持ってきただけだよ」
普通そこは頭文字を取るんじゃないかと思ったがあえて突っ込まないことにした
「それでは説明しよう」
そう言うと先生はまたリモコンのようなものを操作して今度は大型ディスプレイを出す
「このエクスムは私のスーパー!!な技術力によって完成された!!。中でも特筆すべき点は完璧なまでの軽量化だ。エクスムは両太ももと腰の後ろに装着されるが全く気にならないほどの軽さだ。その上1ダース12発入っているカートリッジが各太ももに6ダース、腰の後ろに左右3ダースずつ計6ダース搭載可能なのだ!!」
ものすごい勢いでまくし立てられたので良くわからなかったがすごいことはなんとなくわかった
それはそうと俺が先生に預けていたデバイスはどうしたのだろうか
「先生、俺のデバイスはどこですか?」
「安心したまえ。今から出すところだ」
先生はまたリモコンのようなものを操作する
するとまたテーブルの真ん中がせり上がっていき今度はブレスレットのような物が出てきた
これが俺のデバイスだ
「おい、起きろ。ポンコツ」
先生はそういいながらブレスレットを叩いた
「ポンコツとは何ですか!私はれっきとしたインテリジェントデバイスですよ。高性能なんです、私は!」
「その時点でもうポンコツだ」
なんか自分のデバイスがポンコツ呼ばわりされるのは複雑な気分だな
よくよく考えてみたらこの二人、会うたびよく喧嘩してる
「久しぶりだな、フォル」
「お久しぶりです、マスター。暫く見ないうちに随分と目を腐らせましたね」
「お前本当に俺の事マスターだと思ってる?」
そう、このクソデバイスの名前はフォルネウス
コイツは親父から譲られ
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