カントー編
新たな仲間とゲンシカイキ
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うかもしれない。
「私はまだ、みんなを巻き込みたくないと思っているのかな・・・・」
『でも、一緒に旅をするのならば、避けて通れない道』
ユイルがそう言った。私はそっと目を閉じる。私がゲットしていた仲間を二人に託す。これがどんな意味を持つのかは分からない。でも、悪いことでは無いと断言できる。
「・・・・そうね。仲間を信じなくてどうするのかしら」
『そのいきですよ』
私はそっと目を開ける。
「頑張って・・・・シゲル」
私はそう小さく呟いた。
*
目を開けるとそこは湖だった。湖の真ん中には洞窟があった。僕はボールからカメックスをだす。
「頼むよ」
カメックスは頷いた。僕はカメックスに乗って、洞窟を目指す。洞窟の中はひんやりと心地いい空気が流れていた。
『誰』
「僕はシゲル、君がアヤメ?」
僕の目の前にはピンクの小さいポケモンがいた。
『・・・・そうよ。私はエムリットのアヤメ。感情を司る者。それで、シゲル、あなたは何しにきたの?』
「・・・・・何しに来たんだろうね。よく分からないや」
『へ?』
僕が正直に答えるとアヤメは驚いたような顔をした。そして、次の瞬間、思いっきり笑った。
『あははははは!!そんな風に答えた人、初めて見た・・・・大抵は私が伝説だからって私のこと捕まえに来たとかいう人ばかり』
「・・・・僕も有名な博士の孫だからとしか見られない。でも、幼馴染は僕を僕として見てくれた。君の辛さはよく分かる」
『・・・・不思議な人。私、あなただったら一緒に行きたい』
「・・・・僕でよければ。よろしく、アヤメ」
『ふふ。よろしくね』
僕はボールを差し出す。アヤメはボールに触れて、吸い込まれた。そして、音が鳴る。
「アヤメ、ゲット」
僕がそう言うと、アヤメが飛び出てくる。
『さて、帰るんでしょ?どこに帰るの?』
「・・・・説明がしにくいな」
『・・・・もしかして、アヤカのとこ?』
「うん」
『じゃ、行きますか!』
アヤメが僕の頭の上に乗る。僕の視界は再び真っ白に染まった。
*
「え、俺に会って欲しいポケモン?」
『誰?』
「うん。ヒスイって子」
『ヒスイは意志を司るポケモン。サトシさんにはピッタリですよ』
ユイルがそう言った。
「分かった、行ってくるぜ!」
『僕も!』
「うん、ありがと」
サトシが目の前から消える。これで私の役目は終了。
「ユイル、お疲れ様」
『・・・・無理してないですか』
「してないよ。二人があの子達と出会ってくれて嬉しい」
『・・・・アヤカ、無理しなくていいんで
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