外伝:ブルハ、ブルハ以外を歌う
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歌詞にはいつだって作詞をした人間や作曲者、歌い手のメッセージが籠っている。
だが、中には何を伝えたいのか全く分からない歌詞というのもまた存在する。
「パラマシー!ダシテプラーイテルタニーヤロギ!」
「あーがろでぃーやーなせぷたかーやあでぃーや!」
「パラマハー!ケスカプーマラッタシーヤカシキ!」
「すわーなかとりるくさせぷたけーやらしーやー!」
「ラーステーチーユーヌーステー!」
「くーすこーせーふーとぅわいえー!」
「ラーステーチーナーラーステー!」
「くいえーてぃーわー!とぅわいえーてぃーわー!」
混沌、汚泥、鬱屈、謀略、戦慄、嗚咽、怨嗟、戦禍、憤怒、恐怖、そして絶望――それらを鍋に放り込んで灼熱の業火に晒したような邪悪さを感じさせる地獄の旋律がALOの世界に響き渡った。
ベースのような楽器を抱える俺。
ドラム的な楽器を叩くユウキ。
ついでに音が足りなかったので急遽ホルンの様な吹奏楽器を持ったアスナに助けを請い、ついでに一緒にいたキリトに観客になってもらってこれを歌っている。他にも暇なのか聞きに来た連中がちらほら。
この歌を歌う理由は、たまには思いっきりこれでもかというくらいに「変な歌」を歌いたかっただけだ。
この歌は俺の知る限り最も奇妙で歌詞の意味が分からない楽曲の一つなので歌っているが、別に特別な思い入れがある訳ではなかった。しかし、この何の曲にも似ていない恐ろしいまでのジャンル不明加減は素直にすごいと思っている。
とにかくこの曲は壮大かつ邪悪。
イメージとしては、血を流しながら敵を斬り、あてもなく闇夜を彷徨い歩かなければいけない絶望。それを歌い上げているような感じだ。怒っているのか、絶望しているのか、それに立ち向かおうとしているのか。それは正直さっぱりわからない。
ただ、その曲には人を圧倒する迫力がある。
というわけで、迫力はあるけど意味不明なこの歌を選んだ。
ユウキは割と何の音楽にでも興味を抱いてくれるのでこれの原曲を聞いてもらい、アスナは吹奏楽器という楽器の性質上歌う事は出来ない。
キリトの横にはちょっと前までユイちゃんという小さな妖精さんがいたのだが、この文字に表すと間抜けなのに邪悪すぎるメロディに怯えたのか現在はキリトの服の中に潜り込んでいる。
「パラマシー……ダシテプラーイテルタニーヤロギ……」
「あーがろでぃーやーなせぷたかーやあでぃーやー……」
「イー!ゴ−ナシープラーヤー!」
「くすてんいんわー!しーぷらーやー!」
「イー!セプタセープラーヤー!」
「とぅわいえーいんわー!しーぷらーやー!」
「イー!ゴ−ナシープラーヤー!」
「くすてんいんわー!しーぷらーやー!」
「イー!セプタセープラーヤー!」
「とぅわ
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