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横浜事変-the mixing black&white-

横浜の街は殺し屋に対しても受け身のままだ
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迫っては消えていっただろう。しかし、それは長く続かない。

　「クソッ、ポリ公がいやがる」

　もう少し銃を連射していたら確実に警察との鬼ごっこも始まっていただろう。ライフル銃を持った男は少し先にある神奈川県警の建物を見て咄嗟に引っ込んだ。それと同時に、バンが勢いよく左折する。一度は弱まったスピードも直線になった事でぐんぐん増していく。

　「おいおい、こんなのをずっと続けんのかよ？」

　ミルの真後ろからルースの不満そうな声が上がった。身体の大きさに似合わず子供っぽい事を言う彼に、彼女は素早く消え去っていく外の景色を眺め、やはり冷淡な色を含ませた声で呟いた。

　「すぐに楽しめる時間が来る」

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