暁 〜小説投稿サイト〜
戦国†恋姫〜黒衣の人間宿神〜
二十四章 幕間劇
烏と雀と三人での遠足
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の中で追いかけっこをしていたのだった。途中から水の壁無しで水鉄砲をしてかけたり、烏と雀と俺で水をかけあっていたらいつの間にやらお腹が鳴っていたので、時間を見ると昼食の時間よりも過ぎていた。

「そろそろご飯にしないか?」

「あ、そうだね!それが目的で来たんだった!」

「・・・・・」

川縁に並んで腰掛けてから、雀が持ってきたお弁当に期待込めて注目していた。じゃじゃーんと音を立てながらだったが、雀の得意料理のおにぎりとたくあんだった。

「とても美味そうだな」

形はどうでもいいが、見た目はふっくらしていて美味しそうなおにぎりだ。

「これ全部一人で作ったのか?俺も料理好きで作るがこれぐらい作れるけど、やるな雀」

「(うんうん)」

「へへー!」

「ん?こっちの包みは・・・・」

「ああっ!それは、えっと・・・・」

雀は開けずにいたもう一つの包みを、どこか情けない声を上げていたが開けた俺。それはお魚の干物らしいが、焦げた面積が大きかったのか取り除いた結果イワシの干物だと察した。で、聞くとじーっと見てたら焦げていたらしいので、俺はしょうがないなーと思いながら空間から取りだしたイワシの干物を焼いた状態のを取り出した。

「これは俺の船にいる者が作ったのだから、こっちで我慢してくれ。今回は得意料理ばかりだったけど、まあその魚は俺が食べるよ」

「わあーい!とても美味しそうなお魚だ、じゃあお兄ちゃんは雀が焼いたのを食べてお兄ちゃんの部下が焼いたのはお姉ちゃんと雀が食べる!」

そんで俺は雀が焼いたのを食べているとじーっと見てくるが美味いと言うと途端に笑顔になる雀だった。そんで俺の部下が焼いたのは、烏と雀が食べていた。まあ同じもので俺が料理好きだと言うのは知っているからなのか、たまに妾同士で料理の研究とかをしていたのを見るようになった。おにぎりも食べるとちょうどいいサイズだったので食べていると雀は思い出したかのように言った。

「そうだ!さっきもらったお菓子、皆で分けようよ。お兄ちゃん」

「・・・・・!」

「分かっているよ、空間から出してと。でも烏は甘い物好きなのだから、三人分で分けないといけないぞ?全部食べちゃうかもしれないのだから」

「・・・・・」

空間から出したおやつを並べると、烏はよだれを出していたのでそれを注意した。並んだおやつを三人で分けるから、いくつずつになるのか計算をしようとしていた雀。

「今出したおやつは二人で食べちゃいな」

「ふえ?」

「俺の分はいいよ。二人で食べている姿を見るだけでも十分なんだから」

「いいの・・・・?」

「構わんさ」

「わー!ありがとう!お姉ちゃん、甘い物たくさん食べられるね!」

「(ぺこり)
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