二十四章 幕間劇
烏と雀と三人での遠足
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を着た後に外に出ると、もう真っ暗な夜にとなっていた。二人のお陰でいい息抜きとなったが、最後はサプライズハプニングでもあるが俺にとっては良い事だと感じた。俺の妾達は全員女性へとなっているが、まさかここでとは思わなかった。二人を盗み見るが、何事もなかったのようにすまし顔で真っ直ぐ前を見て無言で歩いている。横顔はあまりにも素っ気なく見えて、あれが夢なんじゃないかと錯覚をしてしまうがあれは事実。目が合うと烏ははにかみ、雀はにっこりと微笑んだ。二人で目を合わせると照れたように小さく笑う。明日から京討ち込みだから、そろそろ全兵達を夜叉化にしないといけないけど八咫烏隊だけはしないけどね。
「・・・・もうすぐ、京へ出発だ。大きな戦だが、俺や黒鮫隊も頑張るからお互い頑張ろうな」
「・・・・・」
「お兄ちゃんが雀たちを守るように、お姉ちゃんと雀がお兄ちゃんの事守るから」
「・・・・・」
「皆の大切な人だからじゃなくて・・・・お姉ちゃんと雀のかけがえのない大切な人だから。絶対に失いたくないから守るの」
「・・・・・」
「だから、お兄ちゃんは安心して前を見て戦って大丈夫だよ。・・・・お姉ちゃんと雀のこと、信じて任せてくれていいの」
「おう、俺も黒鮫隊が守るから安心して戦ってもいいんだぞ。二人は俺達も信じているからな」
二人の頭を撫でた後に、両手に小さな体を抱き寄せた。頭上にはまるで流星群のような満天の星だから、天空神からのプレゼントなのかなと思うくらいだ。この戦いで俺達がこの世界に来た意味を分からせるために、妾たちの命を守護するようにするために俺達は犠牲は最小でという約束を果たしてやると改めて確認した。
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