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戦国†恋姫〜黒衣の人間宿神〜
二十四章 幕間劇
烏と雀と三人での遠足
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だけど暖かいね」

雀が小さな体をぴたりと寄せて来るけど、俺は慣れた様子で肌の感触が伝わってくる。雀は烏にもっとくっつかないと毛布が落ちちゃうと言い、烏は恥らった様子で雀の背中にぴたりとくっついた。目の前には小さなつむじが二つ並んでいるけど、改めて観察すると二人とも小さくて華奢だけどはわわ軍師を思い出してしまうかのようだった。こんな体で戦場を駆け抜けているのは、鈴々くらいだとこの世界に来る前はそう思っていたけどね。6対12枚の翼を布団代わりとして二人を包み込んだ。

「お兄ちゃんの翼はまるでお日様の匂いがするねー」

「ははは。まあそうだな、よく言われる。この前太陽の光を吸収したからな、それに布団みたいだろう?」

「・・・・・」

「うん!お姉ちゃんもだけど、まるで羽毛布団みたいに包み込まれた感じだってお姉ちゃんも言っている」

「(こくんこくん)」

そう言うと更に強く抱き締めるようにしたが、俺の腕を枕に使っているので抱き締められないが翼のお陰で何とかなっている。それに雨が降った所為で、遠足に誘ってごめんなさいと言ってきたが俺は気にしてないと言った。烏は悪くないし、俺を見つけるのに時間がかかったのか烏も諦めようとしていたらしいが雀が粘って俺を探してくれたのだから。

「二人の責任ではないぞ?二人が誘ってくれなければ、息抜きもできなかったしこうする事もなかなか出来ないだろうに。俺の翼で布団として活躍するのは久々だけど、暖かいならそれでいいんだ」

「・・・・・」

「ほんと?雀たち、お兄ちゃんの迷惑になってない?」

「迷惑なんかないさ、それにだ。一緒に戦ってくれる戦友と一緒にいられるのは、俺にとっては嬉しい事なんだぞ?」

「・・・・へへっ」

「・・・・・」

烏は俺の事を絶対守ると言ってくれたが、雀もそうだった。有難いが俺も前線に立つ司令官だから、そうであったら一緒に戦おうと改めて誓った。黒鮫隊と八咫烏隊は似ている部分もあるからな、俺達の銃は今の所触らせないが俺らの拠点に戻ったら触らせてあげようと思った。そしてブラック・シャーク隊のメンバー入りとしてしてもらう為にだけど、俺の部下達も八咫烏隊が俺らと一緒に狙撃班となってくれるなら有難いと言ってた。

「そう言ってくれると有難いが、俺も二人を守って見せるよ。それに二人とも好きだ」

「・・・・好き?お兄ちゃん、雀たちの事好き?」

「うむ」

「やったー!雀もお兄ちゃんの事、だーい好き!お姉ちゃんも、お兄ちゃんの事、大好きだよね?」

「・・・・・」

「・・・・あれ?お姉ちゃん?お兄ちゃんの事好きじゃないの?」

「(ふるふる)」

烏は金色の翼からの温もりくらいに、顔を紅潮させていて自分の胸を押さえて俯いた。する
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