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執筆手記
没ネタその3 注意マザーズロザリオ二週目・クラディールにまた憑依しました
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なんて思い出せないけど。ボクは幸せを噛み締めていた。


「ユウ君。そろそろ起きろ。朝食を食べる時間が無くなるぞ」

「食べる。ママのごはん食べる」


 ボクは身体を起こして姉ちゃんに挨拶をする。


「おはよう。姉ちゃん」

「うん。おはようユウ君。早く支度をしろ。父が出勤してしまうぞ」

「パパとも一緒に朝ごはん食べる!」


 すっかり目が覚めた。パジャマを着替えて姉ちゃんと一緒にキッチンに向かう。


「藍。ユウは起きた?」

「あぁ、今起きた所だよ」

「今起きたー!」

「早く顔を洗ってらっしゃい。朝食が冷めちゃうわ」

「はーい!」


 廊下を走る僕の足音が家の中に響く。

 テレビから今朝のニュースが流れている。ママが朝食を作ってパパがコーヒーを飲みながら新聞を読んでる。

 顔を洗うと何時もどおり姉ちゃんがタオルを渡してくる。


「ほら。早く席に着くぞ」

「うん!」


 パパが新聞を畳んで全員が食卓に着いた。神さまに感謝を祈り十字を切る。


「父と子と聖霊のみ名によって。アーメン」


 今日もママの美味しい朝食を食べて一日が始まる。パパや姉ちゃんと家族揃っての朝食はとても楽しい。


「ユウ君。学校での調子はどうだ?」

「絶好調だよ。勉強も首位だし。校内マラソンもぶっちぎりで一位取れたし。初等部じゃ歯応え無くてつまらないよ」

「そろそろ大切な時期なんだ。事故には気を付けてくれよ?」

「うん。わかってるよ。姉ちゃんの方はどうなの? 大学院って面白い?」

「毎日モニターと資料との睨めっこだ。ユウ君には無理だろう」

「むー。ボク、頑張って勉強すれば大学院に行けるよ、姉ちゃんとは双子だもん。飛び級だって楽勝だよ!」

「………………今だともう時間が無い。わたしだって二年無駄にした。だがもう少しで会える筈だ」

「…………会える……かな」

「会えるさ、必ずな」


 姉ちゃんがボクの頭をやさしく撫でてくれる。

 ………………そうだよね、そうだよ。ボクも姉ちゃんももっともっと幸せになるんだ。

 今までの分――――――全部取り返すんだ。







「――――ユウ君。キミは真実を知る覚悟はあるか?」

「真実を知る? 姉ちゃん、何言ってるの?」

「真実を知る覚悟があるのなら、明日、わたしに着いて来い」

「………………大切な事なんだね?」

「あぁ、わたし達は知らなければならない――――目を背けていた真実を……」



「姉ちゃん。この病院って…………」

「――――そう。わたし達家族が最期を迎えた病院だ」

「此処に入るの
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