第21話 中国に降り注ぐ豪雨
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型は再び暴れ始めた。
「なんだ急に?」
アスラはカマキリ型が壊した建物の欠片を手で防ぎながら言った。
「おそらく、ディーンの能力がまだ解けていないんだろう。
このままでは間に合わないかもしれない‥‥‥‥‥‥‥」
迅はそう言い終えると、カマキリ型に向かい一直線に走り出した。
「だが、オレは雨を信じるッ!!」
ザクッ!
迅はカマキリ型の腕を切り落とした。
アスラはそれを見て即座に理解した。
「とりあえず豪さんを押さえようってのか‥‥‥‥‥‥‥よし、ホークアイも行ってこい!!」
「おぉッ!って何でオレなんだよ!!」
ホークアイはツッコんだ。
「だってオレ、どっか折れてるし」
「だからって唯の人間に行かせるなッ!!」
アスラの単純な理由にホークアイはもう一度ツッコんだ。
ダダッ!
「私も手伝う!」
ガシャシャシャン!
マリーは″鎧骨格″を換装した。
シュルルッ!
マリーは右腕の口器を伸ばした。
「やあっ!」
ヒュン! スパパパッ!
振り抜いた延長線上にあったカマキリ型の右半分の足が切断された。
「ギィッ!?」
ズゥンッ!
カマキリ型は右側に倒れ込んだ。
「リオさん!!」
「オッケェー!」
バシュゥゥゥゥゥゥゥゥゥッ!!
ピキピキピキピキピキピキッ!
カマキリ型は地面に完全に氷で張り付いた。
リオさんがカッコつけて言った。
「表面しか凍らないように加減しておいた」
「だったら多分、大丈夫だな」
迅はカマキリ型の上で言った。
「ギィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィッ!!」
バタバタバタッ!
カマキリ型は倒れたまま暴れている。
「早くしてくれよ、雨」
迅は倒れている雨の身体を見下ろしながら言った。
ポタン‥‥‥‥‥
「んっ?」
迅の上から水滴が降って来た。
空はいつの間にか真っ暗になっていた。
「こりゃあ、一雨降るか‥‥‥‥?」
迅は空を見上げながらつぶやいた。
**********
「どうしたんですか豪さん!私ですよッ!」
雨は必死に叫んでいるが、豪には見えも聞こえもしていないようだった。
ただずっと、誰がいるのかを訊いてきていた。
「君は一体‥‥‥‥‥‥‥‥」
「豪さんッ!!」
雨が精一杯の声で叫んだその時だった。
ポタッ‥‥‥‥‥‥
『冷たい‥‥‥‥‥‥‥‥‥?』
豪の顔に何かが降って来ていた。
ポタッ‥‥‥‥ポタポタッ‥‥‥‥‥
『今降ってきているこれは‥‥‥‥‥‥‥何だ?』
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