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小さな勇気
第三章
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かあったのかね」
「ああ、最近友達が結婚してばっからしいぜ」
「先生の友達がか?」
「それで結構落ち込んでるらしいんだ」
「結婚かよ」
「あの先生だってもう二十六だろ」
「あれ、二十七じゃなかったっけ」
「二十六だよ、覚えとけよ」
「だったっけなあ」
「女の人の歳多く間違えたらそれだけでえらいことになるぜ」
「ああわかったわかった」
 そんなやり取りの後で話を仕切り直した。
「で、最近それを気にしてるのか」
「あの先生も難しい年頃だよな」
「けどよお」
 仲間内の一人がここで言った。
「あの先生も彼氏とか作らねえのか?」
「彼氏か?」
「そうだよ。あんだけ美人なのによ」
「無理じゃね?」
 すぐにこの突込みが返って来た。
「無理かよ」
「だってあの性格だぜ」
「きついもんなあ」
「職員室でもギスギスしてるだろ」
「ああ」
 真子先生のそうした性格は同僚に対しても変わらなかった。おかげで国語科の中ではかなり浮いてしまっているのだ。そうしたわけで先生は彼氏は出来そうにもない状況であった。


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