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転生とらぶる
マブラヴ
0831話
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半身が砕けたF-15Cの横では、今の一撃を見て敵の脆さを実感したのだろう。F-18へとメギロートが上空から足を広げながら襲いかかり、地面へと押さえつけている。
 F-18にしても押さえつけられたままでたまるかと、持っている銃口を何とか自分の上にいるメギロートへと向けようとするのだが、その手をメギロートの足が押さえつけ、それ以上動く事は出来ない。
 だが、次の瞬間にはキキキキンッといった金属が周囲に響く。
 何とか一連の襲撃から逃れた――より正確には標的にされなかった――F-15Cが持っていた突撃砲を仲間の機体を押さえ込んでいるメギロートへと向かって撃ち放ったのだ。
 だが、その全ての弾丸がメギロートの装甲に弾かれる。
 ……演習ではペイント弾だったから分からなかったが、至近距離でメギロートにダメージを与えられない程度の威力しかないとはな。
 いやまぁ、確かにメギロートも他世界の技術を得るごとにバージョンアップしていっている。
 重量子ビーム砲のテストをした時のように外見は変わっていないが、機体性能そのものは俺達がホワイトスターを拠点とした時に比べて比較にならない程高くなっているのだ。
 ……技術班の暴走の結果、とも言えるが。

『ええいっ、何をしている! 異世界人如きを相手に手こずるとは、それでも貴様等は栄えあるオーストラリア国防軍の軍人か!』

 一方的に押されている状態だからだろう、指揮車から怒鳴り声が聞こえてくる。
 あまりの劣勢に外部スピーカーのスイッチが入ったままなのにも気が付いていないらしい。
 向こうにしてみればこの展開は完全に誤算なのだろうが、こっちにしてみればある意味では当然の流れだ。
 さて、仕上げに掛かるとしよう。

「シャドウ部隊、出ろ」

 その言葉に、量産型Wの操縦しているシャドウ5機が前に出る。
 シャドウミラーの主力量産機として高い性能を得ている機体だ。何しろ、スペック上で考えればヒリュウ改やハガネが使用しているカスタム機と比べても勝るとも劣らずといった性能を持っている。
 パイロットの量産型Wにしても、レモンの研究の成果としてその辺のエースパイロットを陵駕する操縦技術を備えているしな。

『っ!? 撃て、撃てぇっ! 奴等を自由に動かすな! 所詮F-4のような装甲重視の機体だ。第2世代機でなら楽に撃破出来る筈だ!』

 シャドウが動き出したことにより、指揮車から聞こえてくる声が一層の騒がしさを増す。
 その声に、まだ何とか動ける機体が必死になって手に持った突撃銃の銃口をシャドウに向けてトリガーを引くが……その全てはシャドウの装甲にすら届かず、数m程手前でG・テリトリーに受け止められる。

『ば、馬鹿な……何だ、貴様等一体何をしたあぁっ!』

 既に叫び声と言うよりは奇
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