第九話 大室中佐!格闘茶道!!その八
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「茶道で勝負してもらう」
「?茶道ですか」
「茶道で勝負するんですか?」
「どうやって勝負するんですか、茶道でって」
「一体」
「詳しいことは私も知らない」
こうした時の返事の常であった、悪田部の今の返事は。
「しかし日帝衆が出した果し合いのジャンルはだ」
「茶道ですか」
「それで戦うっていうんですか」
「そうだ、そう言ってきている」
「どれだけ正座出来るとか?」
「そういうことですか?」
まずはこう考えた二人だった。
「何かそれって嫌な勝負ですね」
「話を聞く時に自分だけ立って部員には正座させる馬鹿教師みたいですね」
「例によって奈良県の剣道部の顧問ですけれど」
「そいつ思い出して嫌な勝負ですね」
「そうではないと思うがな」
流石に、とだ。悪田部は二人にこう言って今は安心させた。
「幾ら何でもな」
「まあそうですよね」
「普通はそういう勝負しませんよね」
「そうした馬鹿教師でない限りは」
「自衛隊でも士長以上には絶対になれない様な知能レベルでもないと」
自衛官も頭が必要なのだ、それなりの頭がなくては下士官にはなれないのだ。もっとも『それなり』にもレベルがある。
「そんな勝負しませんね」
「生徒に正座させて自分は立っていても人がついてくると思える様な奴じゃないと」
「というか正座して話を聞いても頭に入らないですけれどね」
「足が痺れてそれどころじゃなくて」
「どんな馬鹿でも人格障害者でもそのどちらに当てはまる人物でもテストかコネさえあればだ」
コネが一番怖いことは言うまでもない。
「学校の先生になれるのだ」
「そのコネって何ですかね」
「何か無茶苦茶怖いんですけれど」
「公立でもそういうのあるんですかね」
「実際にあったら先生の世界って恐ろしい位腐ってるんじゃ」
二人でもこうしたことには危惧を抱く。
「だよな、普通の世界よりもな」
「ガチでやばい世界じゃねえのか?」
「教育の世界は中に入りにくい世界だ」
悪田部も言う、教員の世界について。
「そして中で何が行われているのかもだ」
「見づらいんですね」
「そうした世界なんですね」
「労働組合の世界と同じだ」
「あれっ、労働組合もですか」
「あっちもですか」
「そうだ、中に入りにくく見ることも難しくだ」
そして、というのだ。
「自浄能力に問題がある」
「教科書じゃよく書かれてますけれど」
「労働組合もですか」
「問題があるんですか」
「何かと」
「人間の世界で問題のない世界なぞない」
それこそ何一つとして、というのだ。
「どの世界も大なり小なり問題がありだ」
「先生の世界も労働組合の世界も」
「どっちも問題があるんですね」
「そしてどちらの世界も腐敗が進んでいてだ」
それ
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