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寄生捕喰者とツインテール
“渇き”の乱入
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ので、テイルレッドはビックリして自分を指差した。トゥアールはゆっくりと頷いて、続きを話し始めた。



「私は、あの世界で闘い続ける内ふと疑問に感じたんです。何故ここまで敵が弱く、属性力奪取に精力的ではないのかと。……いま思えば、確信を抱いた時点でも止める術はきっとあった筈でした……でも、私にはどうしても、ツインテールを嫌いになる様にはふるまえなかった」



 ツインテールを捨てている今でさえ苦しそうなのだ。持っている時は本当に胸が張り裂ける思いだっただろう。



「忍びなかったんです……私に憧れた幼女たちが、あの可愛い幼女たちが、ツインテールを失意に内に止めて行くのを、幼女たちがツインテールをほどいてしまうのを見たくなかったんです」



 ……そこさえ黙っていれば内容がちょっと浅いだけで普通に心に響く台詞となったであろうに、継ぎ足されて±ゼロまで下がってしまっている。

 ノリのいいテイルレッドやドラグギルディはかなり真剣な雰囲気を放っているが、比較的乗り切れないテイルブルーはその時点でもう表情が悪い意味で崩れていた。

 雰囲気が重く無ければ、物理的突っ込みが入っていた事請け合いである。



「心に隙が出来た状態では満足に力等出せず、結果私はドラグギルディに負けてしまった。それでも何とかならないかと新たな策を練っている内に……私の世界は滅ぼされてしまいました」
「……トゥアール……」
「モノクロに変ってしまったかのような灰色の世界、全ての属性が奪われ覇気も無くなった凍土の如き世界。属性力を残している私でさえ、残っていたのはツインテール属性と幼女属性だけでした……良アマでは、幼女のスカートをめくった所で当人も周りも見向きすらしないんです」
「誰一人ツインテールに出来ないなんて……地獄以外の何物でもない!!」



 だから何でそこでいらない言葉を付け加えるのか。


 が、ある意味では恐ろしい世界だといえよう……反応が無いとはいえ、そういった系統の犯罪ならば、いくらでもし放題な世界であるのだから。

 そしてテイルレッドには、今そこを言及すべきではない事と、あんたにとっては地獄でも他の人にとってはそうでもない可能性がある……いや、寧ろ高めだという事をもれなく伝えたい。

 テイルブルーに至っては、白目を向いてしまっている。確かに常人には理解しがたい発言であるといえよう。
 


「そして、私は復讐を決意しました。同じ轍を踏まぬよう、幼女のちっぱいを揉んでもリアクションが返って来ない悔しさを糧に、戦いのデータを元に与えられたテクノロジーを解析し、戦力を増強する為にテイルギアを強化しました。そして、新たなる幼女を、元気一杯な幼女を求める為に、世界間移動技術の解析や認識阻
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