“渇き”の乱入
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を言っているようには見えない。つまり彼等は、前の世界で先代テイルブルー・トゥアールと闘っていたのだ。
「何で、何でそんな重要な事をアイツは俺達に今の今まで黙ってて……」
「私は逆に合点が言ったわ。アルティメギルにはテイルギアを持ってしても勝てなかった。ソレを知った人が律儀に戦い続けてくれると思う? 先の分かった戦いを続ける人なんかいないわ」
最初から疑いを掛け、ずっと疑念を持ち続けていたのだろう。驚愕で顔をひきつらせるテイルレッドとは違い、坦々と言うテイルブルーに驚きは殆ど感じられない。
「先も言ったが、彼女は畏怖を抱く程に強かった。だがしかし、女神とも湛えられるほどの人気を誇り、誰しもがツインテールの美しさに魅せられる。結果、最初は僅かに芽吹くのみだったツンテール属性は、最終的に世界中を支配する程まで育った。その強さが逆に世界を滅ぼす結果を生んだのだ」
瀧馬がかつて抱いた懸念は、どうやら大当たりだったらしい。
テイルレッドもここ最近でツインテールにする女子達が増え始めてきた事を確りと感じており、またそれを喜ぶだけでなく不安感も覚えていた。
世界の救世主として活躍していた筈が、その実破壊者としてアルティメギルにとっての理想的環境へと整えていたのだ。
「まさか、最近弱い敵ばっかりだったのは……」
「いたずらに仲間を失うのは割れとて望まぬ。勝利するならばそれも良し、寧ろそれを一番に臨んでいたのやもしれぬ」
ドラグギルディの悲しげな声色は、ハッキリとその言葉が嘘では無い事を示している。
「勇んで出陣した部下達教え子達は皆、結果的に守護者の偶像を膨れ上がらせる事へ一役買ってしまったが……我は長では無く一将兵。効率の良い方法があるならばそれを粛々と実行するのみよ」
ドラグギルディが最初に全世界へ向けてアルティメギルの襲来を伝えたのも、恐怖を煽る為では無くテイルレッドの“正義にヒロイン”としての存在を植えつける為のモノだったのだろう。
送る仲間が弱かろうと強かろうと、結果的にツインテール属性は広がっていくのだ。
「なんで、何でそんな事態々全部説明したのよ。私達に話す義理なんてない筈よ」
もう完璧に諦めているのか、失意しか感じない声でテイルブルーはドラグギルディへ問いかける。そんな彼女へドラグギルディは、上げていた顔を降ろして目線を向けた。
「テイルレッドのツインテール属性、そしてツインテールへの愛が本物であったからだ。心からツインテールを愛している者への、せめてもの手向けだ。絶望に暮れ自暴自棄に陥らぬようにな」
ドラグギルディの言葉にはどこか慈しみが含まれ、テイルブルー
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