第一章
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潤一から目を離さない。
「また。食べてみる?」
「洋香さんのお菓子を」
「どうかしら」
くすりと微笑んで尋ねる。その口元には誘う色があったが潤一はそれに気付いてはいない。
「私はいいけれど」
「じゃあ」
潤一はその誘いにあがらうことは出来なかった。声を少し大きくさせて応える。
「お願いします。また」
「そう。じゃあまたね」
「はい、お願いします」
彼は嬉しかった。美味しい、しかも洋香が作ったお菓子をこれからも食べられるからだ。だがそこにある罠には気付かなかった。実は彼女はそこに毒を仕込んでいたのである。甘い毒を。
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