第96話 少年達は壁の高さを知るようです
[6/8]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
アリアドネー総長にメガロメセンブリアの議員、帝国の皇女様って、こんな偉い
人達が僕達の修行を!?・・・・・・なんで?
「納得がいかない顔をしていますね、ネギ君。」
「え、ええ、まぁ……。」
「そこの雑魚共は知らんが、私達は兄様に嗾けられただけだ。『俺は出ちゃ駄目
だって言ったくせに自分達だけ楽しもうなんてずるい!ネギの手助けして倒して
来い!』ってな。」
ああ、なんか納得・・・と皆が生暖かい目でエヴァンジェリンさんを見る。
最強種と言えどもこの人達も大変なんだなぁ。
「コホン!まぁ、なんだ。この雑魚共の言う事など聞く必要ないぞ。
私達が見てやる。」
「と言うか誰が雑魚だ、失礼なガキだぜ。」
「ほう?政治家風情が吠えるじゃないか。丁度いい、今ここで……。」
「さ、あっちは放って置いてあなた達はこっちね。」
「え!?あれ放って置いていいんですか!?」
「構まうな構うな、エヴァは愁磨の言うことを最優先するからな、っと。」
どんっ
と言いつつテオドラさんが取り出したのはダイオラマ球。
決勝までは、試合が順調に行われればあと三日しかない。とは言え、僕達が
今まで使っていたダイオラマ球もあるんだけれど・・・。
「心配無用じゃ!なんせ愁磨の倉庫から一番いいのを借りてきたからの!」
「っちょ、良いんですか!?」
「妾とてエヴァ達同様本人に依頼を受けた身じゃ、そのくらいの融通はしてくれる
じゃろう。」
聞いて驚け〜と嬉しそうに品物の説明を始めるテオドラさんは更に置かれ、今度は
ヘラスさんとリカードさんが前に出てきた。
「さて、体術は俺に任せろ。連合近衛軍じゃ白兵戦の鬼教官と言われてたんだぜ。」
「私は魔法系統専門よ。ネギ君の『千の雷』と小太郎君の式神を仕上げるわ。」
「は、ハイ!よろしくお願いします!」
「おう!それじゃあ……修行開始だ!!」
「「おぉおおおおおおーーー!!」」
………
……
…
その後約一ヶ月間、僕と小太郎君は・・・こう言ったらアレだけど、初めて理論的な
修行を行った。リカードさんには強化技法を使わないで、しっかりとした体術を。
小太郎君はこっちがメイン。
「オラオラ!どうしたガキ共ぉ!強化無しだとンなもんかぁ!?」
「くっ……!このおっさんマジでつえぇやないか!」
そしてヘラスさんには魔法理論と制御、式神の使役法をメインに。
僕はそれに加え、エヴァンジェリンさんから『闇の魔法』のレベルアップを。
「あら、流石ね。魔法に関しては専門家並みに知識があるわ。」
「は、はぁ。ありがとうございま
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ